ふだん何気なく使っていることば。
使い方を間違えると人を傷つけたり、ときに自分の運を左右したりすることもあります。
言葉には力が宿ると考えられているのが、「言霊」です。
人は言葉を使って思考する動物です。
言葉を持つのは、人だけです。
人は火を扱い、言葉を持つことで、動物から人間へと進化しました。
人は考えていることを言葉として音に出し、音に出した瞬間に魂が宿ると考えられています。
言霊で代表的なのは祈りのことばである「祝詞(のりと)」。
はらいたまえ、きよめたまえ
神社でお祓いをうけるとき、一度はきいたことがあるでしょう。
魂に邪悪なものがよりつかないようおはらいして、魂を清らかな状態で維持してください、という神様へのお願いが祝詞(のりと)です。
この記事では、言葉の大切さと言霊について書いています。
言霊とは、効果と意味
昔から言霊とは、ことば自体に不思議な力が宿ると考えられ、言葉に出したことは現実になると考えられてきました。
日本には古来より、「言霊のさきわう国」といわれ、言霊の力によってしわあせに恵まれると、信じられてきました。
言葉に出すことは、出したことを現実に引き寄せると考えられていたのです。
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和歌がさかんに詠まれていたのは、昔の日本人が言霊の力で願いを叶えようとしていたからです。
和歌には美しい風景が詠まれているものが多いですが、そこにさりげなく恋の願いなどが盛り込まれ、現実にこうあってほしいという願望が込められています。
言霊の効果、ことだまの力が宿る最たるものは、祝詞(のりと)・名前
言霊が宿る代表的な例を2つ挙げます。
祝詞(のりと)
一度や二度、神社で神主さんに祝詞(のりと)をあげてもらった経験がある人もいるでしょう。
祝詞とは、神社でお祓い(おはらい)をしてもらうときに神主さんが読み上げる言葉です。
祝詞とは、祝う言葉と書き、神様に対してのお願いであり、誓い(ちかい)のようなものです。
祝詞は、五穀豊穣や家内安全など、暮らしの平穏と無事を祈ります。
祝詞は、読み上げるときの節回しや音の響きに特徴があり、神様によく聞こえるようになめらかに良い声で読み上げるとされています。
音に出すことで、神様に届けようとしているのです。
名前
名前はその人に一生ついてまわる言霊の最たるものです。
少し前までキラキラネームなど、キャラクターに見立てたような派手な名前が流行していました。
名前は漢字の意味も大切ですが、もっとも大事なのは耳で聞いたときの音の響きです。
名前は、音の響きがとても重要です。
耳で聞いた感じというものが大事なのです。
あ行なら、明るい感じ
さ行なら、さわやかな感じ
など、耳から入る情報で、名前を呼ばれた本人が、無意識に私の名前は明るい、さわやかなどのイメージを受け取ります。
名前は、自分で音を発するよりも第三者から呼ばれるほうが圧倒的であるため、親や学校の先生など、人から呼ばれる音に言霊が宿るのです。
ですから、親は子どもへのはじめてのプレゼントである名前には、そのことを心得た上で、音の響きのよい名前をつけてあげてください。
言霊の効果を最強にする正しい使い方とは?
祝詞や名前だけでなく、言霊は、日々の何気ない会話にも宿っています。
人間の口から発せられる言葉は熱量を持っています。
発した人の思いを乗せています。
ことばには、発した人の思いと願い、期待がこめられています。
言葉は使い方で、よい魂を宿します。
- ポジティブな言葉を意識して使う → 自分も前向きな気持ちになれる
- 目標は宣言してしまう → 言葉に出したら引き返せないので、達成するために努力するようになる
- よいところをほめる →たとえ欠点があってもよいところが記憶され、楽しい思い出になる
- 無理そうなことでも無理と言わない → できると言うことで、できるように努力するから結果的に達成できる
悪口・陰口に宿る恐ろしい言霊の力!自分に返ってくる!
悪口・陰口にはマイナスの言霊が宿ります。
悪口をいう集団に同調して自分も一緒になって悪口を言ってしまうと、現状がより悪い方向に向いていきます。
つまり、悪いことをあえて口に出してしまうことで、現実がもっと悪くなってしまうのです。
言葉に出すことで、方向づけしているようなものです。
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現状に不満があるのなら、悪口・陰口を言うのではなく、こうしたらもっとよくなるなど具体的な提案をしてみたらいかがでしょうか。
悪口・陰口は自分まで悪い気を受けてしまうので、注意してください。
悪口・陰口はマイナスのエネルギーを人に与えるだけでなく、言った本人もマイナスのエネルギーに支配されてしまいます。
自分が人に言われてイヤなことは、同じように人にも言わないようにしてください。
あと、ため息も悪い運気を引き寄せてしまいます。
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良好な人間関係を保てるかどうかは、ことばの使い方にかかっているといっても過言ではありません。
心ない言葉で傷ついた経験はありませんか。
言った人は何気なく発した一言でも、言われたほうは深く傷つく、そんなことってありますよね。
ことばにはエネルギーがあるからです。
言霊とはことばのエネルギーであると言い換えることもできます。
デリカシーに欠けることば、強すぎることばには、マイナスのエネルギーがのっています。
ことばはときに刃(やいば)になります。
逆に、なぐさめのことば、やさしいことばをかけてもらえると、弱っていた心が修復されます。
ことばひとつで、人は傷ついたり、立ち直るきっかけをつかんだり、行動を左右されます。
言霊の効果で願いが叶う?うまくいく?
お母さんが子どもに「早く宿題しなさいっ!」
「今しようと思っていたのに!」
よくあるやりとりです(わたしも過去にそんな言葉を発していました)
ある実験があります。
やる気が出ない、仕事に取りかかれない。
自分がそう思っているから取りかかれないのです。
心で思っているだけでも、思考回路が行動に影響を及ぼすそうです。
言葉に出したらなおさら
「やる気が出ない」というマイナス言葉の呪縛に縛られてますますやる気が出なくなってしまいます。
つまり、言葉で自分の状態を定義し、マイナスのスパイラルに陥ってしまうのです。
言霊の力はエネルギー!意識してプラスの言葉を使うことが大事!
さぁ、やるぞ〜
がんばるぞ〜
わたしはできる!
きっとできる!
自分で自分のことを信じられたなら、あなたはきっと目標に向かって進むことができます。
まず、自分が自分のことを信じて応援してあげましょう!
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言霊の効果まとめ
言葉はいきものです。
人をなぐさめもしますし、蹴落としたりもします。
使いようによっては言葉はナイフにもなります。
人間の口から発せられる言葉は熱量を持っています。
発した人の思いを乗せています。
ことばには、発した人の思いと願い、魂が宿ります。
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最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!