美しい季節のことば 言い回し一覧【知って使えるとカッコイイ大人】

四季の変化がはっきりしている日本。

季節ごとにシーズン限定の言い回しがあります。

 

たとえば、「終わり」は、「夏の終わり」とは使っても「春の終わり」とはあまり使いません。

「夏の終わり」というと、過ぎゆく夏を名残りおしむニュアンスまでも感じられます。

同じように

春爛漫(はるらんまん)とは言いますが、秋らんまんとは使いません。

 

情景が見えるような四季の言葉を季節ごとにご紹介しましょう。

知って使えると、ちょっとかっこいい大人になれますよ。

春を表す美しいことば

哲学の道の桜並木
哲学の道の桜並木

春先

冬が終わりようやく春のきざしが感じられるようになる、冬の終わりから春の入り口にさしかかった頃

春浅い

春の初め、冬の寒気が残りしんと冷えた空気に包まれている頃

春爛漫(はるらんまん)

あたたかい春の陽気が降り注ぎ、草木も鳥も喜んでいる様子

春たけなわ

春も盛りで、あたたかな日差しとまぶしい光が満ち満ちたころ

日本晴れ

雲ひとつない青空にこいのぼりが元気よく泳ぐ情景が見えるよう

春雨

静かに降る春の細い雨

春めく

春風があたたかな空気を運んできて少しずつ春らしくなってくる様子

春風

春に吹くあたたかな風

東風(こち)

春に東のほうからから吹く風

春一番

春の到来を告げる春先に吹く強い南風

春の嵐

春先に大陸から吹く強風

春霞(はるがすみ)

春にかすみが立ってぼんやりと曇るようす

夏を表現する美しいことば

入道雲
もくもくとわきあがる入道雲

初夏

肌をなでる風がさわやかで、新緑がみずみずしく感じられるころ

薫風(くんぷう)

さわやかな初夏の風

風薫る

さわやかな初夏の風が緑の香りを運んでくるようす

夏模様

入道雲がもくもくと高く広がり、大輪のひまわりが咲き、太陽が照りつける様子がイメージできる

盛夏

ミンミンゼミがにぎやかに鳴き、空には入道雲、太陽がカッと照りつける夏の盛り

夏の終わり

朝晩の風に秋を感じるようになり、センチメンタルになる頃

過ぎゆく夏

暑かった夏も季節は確実に変わり、もう過去のものとなってしまう

ひと夏の思い出

昭和の歌謡曲に出てきそうなフレーズ、開放的な夏に冒険する様子を表す

秋を表現する美しいことば

もみじの落ち葉
もみじの落ち葉

秋口

秋のはじめ

初秋

秋のはじめ

秋晴れ

晴れて澄みわたった秋の空

秋雨

秋に降る雨 そぼそぼと降る細かい雨を指すことが多い

小さい秋

秋のはじめごろ、秋の気配を感じたことを言い表す

童謡でもおなじみ

秋めく

秋らしくなる

秋が深まる

秋も終盤に近づき、紅葉がみごろを迎えるころ

晩秋

秋の終わり

錦秋

紅葉が錦(にしき)のように鮮やかな模様を織りなすこと

冬を表す美しいことば

冬景色
冬景色

初冬

冬が始まるころ

木枯らし(こがらし)

冬に吹くつめたく強い風 木を枯らすようすから

空っ風(からっかぜ)

冬に山から降りてきて吹くかわいた風 風速が強く冷たい 関東地方で用いられることが多い

冬景色

雪が積もって冬らしいようす

冬枯れ

草木も枯れて荒涼としたさびしいようす

銀世界

一面雪におおわれて銀色に見えるようす

冬将軍

雪を降らせるきびしい寒気

ゆく年

年末もおしせまること

 

こまやかな言い回しは、知っておくだけで四季を楽しめるような気がしませんか。

ミュージシャンが歌う曲や小説にも、季節の細やかな変化をうまくとらえたことばが選んで使われています。

 

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