お金は働かなくては稼ぐことができません。
お金は労働の対価である。
これ、中学校の社会の教科書に載っています、おそらく。
一部には不動産や株式投資など働かずして資産を増やす不労所得もありますが、元手となる資金は、何らかの労働の対価として得たお金があってのことです。
しかし、お金とは本当に労働の対価なのでしょうか。
労働の価値に見合う対価を決めているのは誰なのでしょう。
お金とは労働の対価ではありません。
お金とはありがとうを言われた対価です。
ありがとうをたくさんいわれるほど、お金はたくさん入ってきます。
多くの人に感動を与えるほど、お金がたくさん動きます。
この記事では、世間一般に考えられているように本当にお金は労働の対価なのか?を考えてみます。
お金は労働の対価か?
一般論として、概念として、お金は労働の対価と言われますが、本当にそうでしょうか。
多くの職種の中でも、お医者さんはとりわけ高給です。
その理由は、医者になるためには大学で6年、そのあとも研修医として数年実地経験を積んで、長期間にわたって医者になるための勉強をするからです。
医者が高給なのは、人より多い時間を費やして医者になり、人の命を救うことに対する対価です。
デザイナーにしても、グラフィックソフトを一人前に扱えるようになるまでには、数年の期間が必要です。
わたしは以前、デザイン事務所で働いていましたが、デザイナーとDTP(デザイナーの指示通りに印刷データを組む職種)とでは給料が違っていました。
デザイナーはゼロから1にする仕事
DTPはデザイナーの設計図どおりにデータを作る仕事
クリエイティブな作業に対して上乗せされるのが、デザイナーの能力給です。
また、事務とデザイナーでは、デザイナーのほうが給料も高いのです。
デザインソフトを扱えるスキル・デザインをするスキルに見合った対価が上乗せされているからです。
このように、お給料とは、スキルも含んだ労働に対して支払われる対価といえます。
お金は労働の対価ではなく人の役に立った対価!
一方で、お金とは人の役に立った対価の面も見逃せません。
人からありがとうをいわれた対価と言い換えることもできるでしょう。
人からありがとうを言われる数が多ければ多いほど、お金が入ってくるわけです。
ひとつの例を出すと、今売れている俳優Aさんがいるとしましょう。
Aさんは売れっ子俳優、映画にドラマに引っ張りだこです。
Aさんが作品に出演することによって、テレビの視聴率が上がったり、映画の動員数が上がるからです。
ドラマや映画を見た人も、Aさんの演技に共感し、力をもらえます。
Aさんはまさに旬の役者さんなのです。
Aさんがよい演技をすればするほど、人気が高くなり、見た人に幸せをもたらし、事務所にもお金が入り、Aさんにもお金が入ります。
ありがとうの数が多いほど、たくさんのお金が回って、結果Aさんにも入ってきます。
SNSのいいねのように
人の役に立つことがお金という目に見えるかたちで、自分に還元されるのです。
何も芸能人や俳優のような人気商売ばかりではありません。
画期的なアイデア商品を生み出した町工場だって同じです。
世の中の困りごとを解決するような商品、こんな商品を待っていた。
町工場が出したアイデア商品が、世の中のニーズとマッチして大当たり。
廃業寸前の町工場がヒット商品で持ち直し。
人の役に立ったことでお金が回ってきた一例です。
このようにお金とは、ありがとうをいわれた対価としての側面も持っています。
労働の対価に見合うお金を得るには
金は天下の回りものといわれるように、お金は世の中を循環しています。
給料が安すぎる。
ベースアップがなくて、給料が上がらない。
もっと多くのお金を稼ぎたい。
お金に関するこんなお悩み、ありますよね。
対価に見合うお金を得るには、どうすればよいのでしょうか。
たとえばわたしはデザイナーですが、もっと多くのお金を得るためには
- クライアントの言語化できない思いをかたちにして提案する
- クライアントのお悩みを想像する
- デザインの先にあるエンドクライアントに喜んでもらえる商品を生み出す
スキルを磨いて、クオリティの高い制品を納品することが、より多くの対価を得ることにつながりそうです。
人の役に立つこと、感謝されることを意識して、勉強を続けてスキルアップするのが近道だと心得ています。
お金を得たかったら、寄付する?
えっ?お金がほしいのに、寄付??
これは、理解に苦しむかもしれませんね。
でも、お金とは人のために使うことで自分にも返ってくるのですよ、不思議なことに。
お金の使い方、支払い方からは、その人の人格が透けて見えます。試しに、上司や同僚とのみに行ったとき(昨今のコロナ情勢では事情が許さないとは思いますが)、支払いをどうするか、を観察していれば、その人のお金に対する哲学がわかります。[…]
お金はエネルギーです。
ありがとうの気持ちを人に渡すことで、良いエネルギーが循環します。
わたしは子どもたちがお世話になった学校を卒業するとき、感謝の気持ちを込めて心ばかりを寄付してきました。
子どもたちにしあわせな時間を過ごさせてくれたその学校が、これからも未来の子どもたちにしあわせな時間を与えてくれることを願って。
そういった意味では、クラウドファンディングも同じです。
ステキな商品を開発している企業に先行投資でお金を出すことで、資金繰りの面からサポートし、よりよいものづくりの応援ができます。
寄付するときの注意点として、納得できる先に寄付することです。
寄付したお金がどんなふうに使われるのかをイメージして寄付したとき、そのお金は生き金として社会のお役に立つでしょう。
逆のケースで考えてみます。
宝くじは「寄付」とか「公共事業に役立っている」などの名目で販売されていますが、気づいている人はもう気づいているでしょう。
実は宝くじはギャンブルです!
宝くを買う人はほぼ一攫千金を夢見ています。
買う人のお金には「執念」という負のエネルギーが乗っています。
その執念は、たまたま運良く当たった人に、マイナスのエネルギーとなって働きかけるのです。
お金のエネルギーとは、プラスにもマイナスにも働くもの。
高額当せん者の奇遇な末路について、耳にしたことがあるのではないでしょうか。
宝くじといえば、1回や2回は買ったことがあるという人もいるかもしれません。わたしは一度も自分で買ったことがないのですが、街角にある宝くじ売り場は派手なポスターが貼られて、ギラギラした独特の雰囲気が漂っています。この記事では、[…]
まとめ:お金とは感謝の対価である
労働の対価は、物質的には「お金」という目に見えるものですが、精神的には「ありがとう」の数がお金のかたちをとってやってくるのだと思っています。
だから、自分の元にやってきたお金には、いらっしゃいませの気持ちでお迎えします。
そしてありがとうの数を増やすには、
- 楽しんで仕事をすること
- エネルギーを注ぐこと
- ひとりよがりでなく、人の役に立っているかを意識すること
働くことは国民の三大義務のひとつです。
国民の三大義務:教育・勤労・納税
わたしは今、フリーランスとして独立して、お金の価値をより実感しています。
会社員時代は、定時に出勤してルーティンをこなし、何も生み出せない日があってもお給料が保証されていました。
でも、フリーランスになると、そうはいきません。
ルーティンなど朝飯前にさくっと終わらせ、とにかく何かを生み出さないことには、アウトプットしないことには、お金を稼ぐことはできません。
しかも、そのアウトプットは、クライアントの、エンドの役に立つものでなければ!
ありがとうをたくさん受け取れるよう、わたしもありがとうの気持ちを込めて仕事をします。
ありがとうの対価は、お金です。
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最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!