「あの人は金払いがよい」
「あの人はケチだ」
お金の使い方で人を評価する場面は、日常のシーンでままあることです。
この記事では、お金の使い方には価値観・生き方が表れるお話をまとめました。
お金の使い方が上手い人とは?
お金の使い方が上手な人は、計画性を持ってお金を使います。
毎月の家計はもちろん、長期にわたる住宅ローンや車の購入の際も、無理なく回せるように初めに資金計画を立てます。
むやみに流行に惑わされないのも特徴です。
しかし、お祝いや交際費など人間関係に必要なお金は、出し惜しみをしません。
見栄を張るというわけではありません。
お祝いの気持ちは出せる範囲で、気持ちよく包むということです。
お金の使い方が上手い人は、自分なりの優先順位を持っているので、迷いがありません。
メリハリをつけてたまにはリッチな旅行に出かけたり、また、投資なども長期戦を見越して購入することも。
要は、人生を豊かにしてくれるお金の使い方を知っているのです。
お金の使い方の上手な人は、別の言い方で金払いが良い人ともいいます。
必要なお金はさっさと支払い、お金をすっきりと回します。
逆のパターンがお金に執着する人です。
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お金の使い方には価値観が表れる
お金の使い方には怖いほど価値観が表れます。
たとえばラグジュアリーな高級旅館に年1回行くことを楽しみにしている夫婦がいたとしましょう。
高級旅館のデザインやインテリア、そこだけで楽しめるアクティビティ、お料理や雰囲気まるごと含めた世界観をたのしむために、出かけます。
非日常を味わいたくて。
高いから泊まりたいのではなく、高くても泊まりたい魅力があるからなのです。
なにも高級旅館でなくとも、1回の金額を抑えたら、年に2回旅行ができるでしょう。
この考えは、ラグジュアリーな高級旅館に泊まる価値観を持っている人に通用しません。
回数を多く行きたいのではなく、ラグジュアリーな高級旅館の世界観にひたるために旅行に行きたいのですから。
ラグジュアリーな体験、非日常の空間に身を置き、心身ともにリフレッシュすることで、明日からの仕事をがんばる活力になるでしょう。
満足をお金で買う、という価値観です。
お金の使い方には生き方が表れる
お金の使い方は、投資・消費の文脈でよく語られます。
区分 | 消費 | 投資 |
時系 | 今現在 | 将来 |
性質 | 快楽・欲望 | 資産・育てる |
性格 | 刹那的・一時的 | 長期的・育成 |
例 | 旅行・外食・観劇・コンサート など | 自己啓発セミナー・習いごと・エステ・脱毛サロン・株式投資・投資信託 など |
ただし、消費か投資かは、明確に区別できないことも多い。旅行は行動面では消費としても、心の栄養になる面では投資とも言える。その人の価値観にもよるので一概に言い切れないことも多い。 |
たとえば、外食を例にとりましょう。
結婚記念日にフランス料理を夫婦で楽しんだとします。
外食は、消費か投資かに当てはめると、通常は消費でしょう。
しかし、結婚記念日に夫婦の絆を再確認し、おいしい料理に会話もはずみ、お互いへの感謝を持てるのであれば、
夫婦関係の潤滑油、将来もこの良い関係を継続していくための「投資」ともいえると思います。
反対に、今日はごはんつくるの面倒くさいから外食にしよう。
面倒くさいというネガティブな理由から、安易に外食にした場合、使ったお金がもったいない、と感じてしまうはず。
この場合は今を刹那的(せつなてき)にやり過ごすためにつかった「消費」です。
消費と投資とは、はっきりと区別できるものもあれば、そうでないものもあります。
「消費」としての今現在の楽しみの外食だったとしても、
そこから学べることはないか、と貪欲になると、「投資」としての種をみつけることができる、とわたしは考えています。
外食で食べた料理を家庭料理に応用するのも、立派な投資です。
洋食屋さんの牛肉100%ハンバーグが肉感ボリュームありおいしかったから、今まで合い挽き肉だったけど、今度は我が家でも牛肉100%でハンバーグを作ってみよう、とか。
旅行を例にとると、ただ楽しむため消費や体験だけでなく、現地で見聞きした知識を自分の中にストックすることで、未来にいかす学びとなるでしょう。
どのような生き方をしたいか、人生を実現させたいのかで、お金の使い方に生き方が表れます。
品格あるお金の使い方
品格あるお金の使い方とは、気持ちよくお金を使う、出すことです。
言い換えれば金払いがよいともいいます。
たとえば、飲み会で割り勘で支払いするとき、お酒が飲めないのに、飲める人と同じ金額を出すのは損、と出し惜しみをする。
損得勘定でものごとを考えると、せっかくの楽しい雰囲気を壊してしまいます。
品性ある人は、こんな場面で、さっと割り勘以上の金額を出し、わたしいっぱい飲んだからこれでね!と多めに払います。
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お金は天下の回りものと言われるとおりで、寄付をすることも相手に心が届くといわれています。
※新興宗教への多額の寄付が社会問題になっています。多額の寄付は身を滅ぼしますのでご注意ください。
ここでいう寄付はたとえば子どもがお世話になった幼稚園や大学など教育機関への志(こころざし)のことです。
わたしは、子どもが無事成長して、自己を確立する幼少期にしあわせな幼稚園時代を過ごしたこと
10代後半から20代はじめ、多感な年ごろを過ごした大学に、身の丈の、感謝を表す金額を寄付しました。
これからもずっと、子どもたちの巣立った学校が続いてほしいと願って。
きれいなお金の使い方
品性あるお金の使い方にも共通することですが、お金をキレイに使うことは、特に人づきあいの場面で心がけたいことです。
お祝いごとには、出し惜しみしない。
おめでとうの気持ちで喜んで心から出す。
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人づきあいのお金はあとからもう少し包めばよかったと悔やんでもやり直しができません。
何も多くお金を出すということではありません。
この金額ならと思える納得できるお金を、気持ちよく包み差し上げ、贈ります。
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