新卒でもう退職?! 退職代行が話題になっています。
退職代行はどんな人が使うのでしょうか。
退職代行を使うのは逃げなのか。
この記事では自力(全力ともいう)で会社を辞めたわたしが、退職代行について考察してみました。
退職は、大人の事情をはらんだセンシティブな問題。
退職代行どんな人が使う?
- 入ってみたらとんでもないブラックだった
- 今すぐ辞めたい
- 明日から会社に行きたくない
- 退職の意思を示すと引き止められ説教される
- 退職を言い出せない
- 退職の意思表示をしたあとの会社側の対応が怖い
- 退職するまでの日々が憂鬱
今すぐ辞めたいという切羽詰まった事情のある人はもちろん、退職を言い出せない悶々としたお悩みを抱えている人
退職を告げたあと、気まずい思いをするのがイヤ
退職代行を使ってやめるしかない会社とは?
退職は民法で定められているように、退職の意思を伝えて2週間で退職できます。
これは、働く人の権利です。
退職代行が広がっている背景には、
本来働く人が自由に退職できるはずの権利が、
勤め先の圧力や上司のハラスメントで自由を奪われていることを意味していると考えられます。
職場の風通しがよく、上司との関係も良好だったら、きちんと話を聞いてくれるでしょう。
スキルアップのため退職したいのなら、事情を認めて応援してくれるかもしれません。
働く人の権利を尊重してくれる職場風土があれば、
退職というセンシティブな問題を切り出すのも難しくないと思います。
しかし、個人の意向や意思を認めてくれない環境だと
辞めたくても言い出しにくい、切り出す覚悟と勇気が必要になります。
退職代行は逃げではありません!
会社を辞めるときには、大人の事情があります。
お世話になった会社でも、自分の成長とともにここでの学びは終わったと感じる。
会社のトップが交代して、経営方針についていけない。
辞めることは縁を切ることですから、退職の意思表示をするのは大きな決断、勇気が要ります。
だから、自分で言い出す勇気がなければ、割り切ってビジネスライクに退職代行を堂々と利用してよいのです。
退職代行を使うのは、やむを得ない事情があってのこと。
逃げではありません。
自分を守るため、権利を主張するためです。
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退職はある意味離婚より難しいかも
これはわたしの経験からですが、退職は離婚よりも言い出しにくい、と思います。
なぜならば、退職とは、契約をこちらから「解除」するという一種の「縁切り」ですから。
そもそも退職すること自体、自分から縁を切ることですからしこりが少しも残らないはずがありません。
離婚ならば夫婦げんかの際、感情的に思わず口にした経験が、世の中の夫婦の一定数いると思います。
わたしも長い夫婦生活の中で、幾度か「離婚してやる!」と口走ったことがあります。
夫婦ならば感情をぶつけ合っても、仲直りしてやり直せます。
しかし、会社を辞めることは、相当な勇気がなければ言い出すのは離婚ほど簡単ではありません。
辞める理由、辞める時期、どう伝えるか、次の仕事はどうしよう
やるべきことが多すぎて踏みとどまってしまう
そんな人が多いのではないでしょうか。
がんじがらめになって辞められない人が次の道に踏み出すために、退職代行は自分を守る手段だと、わたしは思います。
退職するまでの日々は針の筵(むしろ)
退職の何が辛いかって
それは退職が社内に知れ渡ったあとの毎日の業務です。
退職の意思を告げて2週間で辞められたら良いのですが
中小企業の場合は、引き継ぎなどで少なくとも1か月は働くことが多いと思われます。
わたしは3か月、引き継ぎ期間として働きました。
早く退職までの日が過ぎてほしいと、毎朝カレンダーの残り日数をカウントダウンして自分を奮い立たせていました。
退職を告げたあとは、針のむしろのような日々でした。
気まずい空気の中、感情を別の場所に置いておき淡々と残務をこなしました。
我ながらよくがんばったと、思います。
退職が周知の事実となるとまず、上司や同僚の態度がよそよそしくなります。
他人行儀なよそよそしさはそのうち裏切り者に向けるような冷たい視線に変化していきます。
そのうち人によっては攻撃的になってきて。
しかし、ここで攻撃を買ってはいけません。
感情的になるのは、絶対に御法度。
会社で感情を爆発させては、辞めるものも辞められなくなるばかりか、人物評価に傷がついてしまいます。
わたしも退職までの引き継ぎ期間で危うく感情を爆発させそうになったことがありました。
今これを言ったらおしまい、と心の中でこらえ、怒りをグッと飲み込み次の仕事へのエネルギーに昇華させましたが。
パワハラが横行しているようなブラック起業では、退職を告げてからめでたく退職の日を迎えるまでの日々は針のむしろです。
もうすぐ辞めるあなたには関係ないでしょといわんばかりの冷たい態度をとられ、居場所がないと感じたことが何度あったか。
しょせんその程度の会社だと、同じレベルに成り下がらないよう自分の世界に閉じこもってやり過ごしました。
退職代行はできれば使いたくない。常識ある社会人ならそう思う人が大多数だと思います。でも、辞めたくても辞められない、大人の事情を抱えている人にとって、自分が壊れないためにはやむを得ない場合もあるでしょう。私が経験した退職のリアルは、退職を告げた後の数か月、針のむしろのような日々を過ごしたことです。退職を切り出す勇気よりも、その後が怖かった!
退職代行を使う前に考えるべきこと
退職代行に依頼するということは、もう会社に顔を出さないということです。
退職に関する手続き一切を代行するのですから。
退職したいと計画しているなら、退職希望日から逆算して引き継ぎ書をつくっておくのが社会人とそて当然のマナーです。
いくら退職代行に頼んで、民法上は2週間で退職できることになっていても
一社会人としての責任を果たした上で辞めたほうが、精神衛生上良いのはいうまでもありませんし
残された人にとっても、助かります。
何より、人生の1ページを過ごさせていただいた会社に向けての最後の感謝のかたちです。
立つ鳥跡を濁さず
そもそも会社の仕事は、属人的になってはいけないのです。
誰が休んでも代わりの人が入れるように、チーム制でサブをつけて回していくのが本来のやり方。
しかし、中小企業ではそのルールさえ設けられていないケースがあり、属人的で担当者がいないと業務が回らないことも多いのです。
しかし、退職したいのならば、明日から会社に来なくても業務が回るように引き継ぎ書をつくっておくのはマスト!
社会人としての最低限のマナーです。
退職代行のメリット
精神的な負担を負わずに済むことがいちばんのメリットです。
会社側と直接やりとりしなくてよいため、退職をめぐってイヤな思いをしなくてすみます。
ネガティブで気の進まないやりとりを代行してもらえることで、次のスタートにエネルギーを向けられます。
直接面と向かって相手と戦いたくないことを弁護士に依頼するように、
退職という非常にセンシティブでナイーブな問題を他人の力を借りてやめるのは、今の時代にあっていると思います。
自分のリソースと労力を無駄に割くことなく、お金で解決できるのがメリットです。
退職代行のデメリット
費用がかかる
代行してもうらのですから当然費用がかかります。
しかし、これ以上会社と関わりたくないと思っている人にとって、必要経費です。
気の進まない交渉(退職を切り出したり)を、お金を払ってでも代行してもらうのは、デメリットではなくお金を活かす方法だと、わたしは思います。
デメリットという点では、地域社会が狭い地方都市の場合、退職代行を使って辞めたことがよからぬ噂になるかもしれません。
まぁ、噂なんてしょせんうわさですから、放っておいて問題なしです。
誰がなんと言おうと、自分が悪いことをしたわけではありませんので。
重大なデメリットは、直接退職を伝えることができない点です。
自分の口から退職を言い出さなかったことで、後悔しても取り返せません。
お世話になった上司に最後にお礼を伝えたい場合は、退職の意思は正面切って自分で伝えるべきでしょう。
間接的にしか伝えられない退職代行では、あなたの感情まで伝え切ることはできません。
それでも、
精神的に壊れそう!
今すぐ辞めたい!
そんなときは退職代行に頼るのは、救いです。
あなたの代わりはいても、心の替えはありませんから!
退職代行はできれば使いたくない。常識ある社会人ならそう思う人が大多数だと思います。でも、辞めたくても辞められない、大人の事情を抱えている人にとって、自分が壊れないためにはやむを得ない場合もあるでしょう。私が経験した退職のリアルは、退職を告げた後の数か月、針のむしろのような日々を過ごしたことです。退職を切り出す勇気よりも、その後が怖かった!
あなたの退職を応援しています。
最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!
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