太郎冠者のセリフ「心得ました〜」は間合いが絶妙!【狂言の楽しみ】

みなさんは狂言をごらんにならはったことはありますか〜?

狂言は今でいう漫才のようなものです。
登場人物は主人と太郎冠者(たろうかじゃ)」の2〜3人、笑いととんちを繰り広げるドタバタの伝統芸能です。

漫才のようにかけあいで進む狂言ではしばしば、お決まりのあいづちが登場します。

狂言は昔のことばで演じられる劇ですが、ことばの意味は雰囲気と流れで、なんとなく理解できてしまうから不思議です。

この記事では、狂言でよく使われることばと意味をお伝えします。

太郎冠者(たろうかじゃ)とは何物?まずは解説

太郎冠者(たろうかじゃ)とは、狂言で主人(大名などが多い)に仕える使用人です。現代風にいえば、サラリーマンといったところでしょうか。

太郎冠者の他に次郎冠者が出てくる狂言の演目もあります。その場合は、太郎冠者が使用人のかしらで、次郎冠者がその次の人ということです。

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竹林

太郎冠者は、いかにして仕事をラクにやろうかと(できればサボろうかと)悪知恵を働かすのが得意なお調子ものとして描かれます。

「心得ました」は太郎冠者の決まり文句、「承知いたしました」くらいの丁寧レベル

狂言で太郎冠者がよく使うことばに、「心得ました」があります。主人が太郎冠者に用事を言いつけて、それに対する返事の場面で使われます。

「心得ました」を現代のビジネス用語におきかえると、承知いたしましたぐらいのていねいレベルだと思います。

主人の言いつけを理解して、私が引き受けましょう!そんな場面でよく使われています。

現代のビジネスシーンでは

  1. わかりました
  2. 了解いたしました
  3. 承知いたししました

の順にていねいになるといわれています。

主従関係を意識して、ていねいな返事をする太郎冠者に好感が持てますね〜

しかし、太郎冠者はとっても口がうまいのです。口先だけで返事をしているふしがないとも言えません。

「心得ました」の返事をするときは、本当に承知しているのか、そのあとの行動に注目してみましょう!

「かしこまってごさる」はビジネスシーンでは「わかりました」レベルか?

「かしこまってござる」も太郎冠者がよく使うことばのひとつです。ビジネスでいえば、「わかりました」くらいのわりと軽めの返事です。

「心得ました」よりは、軽めに使われている印象です。

主人に言いつけを頼まれたとき、最初は「心得ました」を使ってきちんと仕事をする態度をみせ、主人の再度の念押しに「かしこまってござる」で安心させる。二段構えで返事をするからなかなかのもんです。太郎冠者も現代の私たちと同じように、使い分けているのでしょう。

うやうやしく「かしこまってござる」などと口ではいっていますが、本当にかしこまっているかは、そのあとの展開をしかと見守りましょう。

太郎冠者の返事は間合いが絶妙!

心得ましたもかしこまってござるも、太郎冠者はテンポよくハキハキと大きな声で返事をします。この声の大きさ、はつらつとした感じが太郎冠者の持ち味です。

主人とのかけあいの間合いも絶妙です。おそらく0.何秒とかのミリ単位の間合いだと思います。

怠けぐせやサボり癖のある人間性はさておき、狂言を観るとときは太郎冠者の返事の間合いにも注目してみてください。

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竹林

それでは、
最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!