孤独感とは人生を豊かにしてくれる感情| 孤独を選び楽しむことの深く大きな意味と意義

孤独な人だと思われたくない。

見栄を張って親しくもない人と一緒につるんだことも今は昔。

人生50年を生きてきて、孤独とはなんて豊かな時間なんだろう、孤独でいることには深く大きな意義があると、この年齢になって思えます。

この記事では、孤独をポジティブにとらえ、孤独の意義について書いています。

孤独感の正体とは?

秋の湖
澄んだ湖に映し出されたのは、孤独な心。孤独は不幸ではない。

たまらなく寂しくこの世でひとりぼっちだという感情が湧き起こってきたことは誰しも経験があるでしょう。

たとえば、思春期の孤独感。

クラス替えで、仲の良い友だちと分かれてしまったとき、ぽつんと取り残されたような孤独を感じた高校生の頃。

大学生のとき、ゼミで仲良しの友人が、サークルでは他の人と親しげにしているのを見て孤独感にさいなまれたり。

言いようのない孤独感に心がキューッと苦しくなったことが、わたしもありました。

 

珠緒
孤独をさびしいもんやと思ってたから孤独感を強く感じたんやね、幼かったわ〜

 

自分を取り囲む環境が、自分の意思に反して動いていると感じたとき、孤独感を強く感じるのです。

でも、まわりがすべて自分の思い通りになるなんてことは、皆無です。

孤独感とは、自分の意思が作り出しているのです。

孤独とはどのようなものか?

人はひとりで生まれてきてひとりで死んでいきます。

お母さんのおなかから生まれてくるとはいっても生まれるのは自分、完全にお母さんと一体にはなれません。

赤ちゃんとお母さんとは別の人格。

人は生まれたときからひとりです、孤独です。

だから、人は人とのつながりやふれあいを求めます。

 

喜びや悲しみを分かち合える家族

悩みを言い合える友人

励ましてくれる先生

 

そんなまわりの支えがあるとき、人は孤独をいやすことができます。

ひとりではない、気にかけてくれる人がいる。

心配してくれる人がいるのだと。

孤独を感じるのはどんなとき?

ヒーリング効果のある森林
ヒーリング効果のある森林

大切な人に裏切られたり、失恋したり。

人生の中では、「孤独」を意識する経験が何度もあります。

誰も私のことをわかってくれない。

なぜ、私だけがいつもひとりぼっち?!

 

悲しいですね、つらいですね。

 

でも!!人生、何ごとも経験です。

 

若いときの経験は、わたしのように50代になってからきっと役に立ちます。

その頃は寂しくてしかたなかったのに、時間が解決してくれるから不思議です。

孤独を選ぶことの意義

会社を辞めてフリーランスになるとき同僚に言われました。

「毎日ひとりで家にいたら、退屈で死にそう」

「一日中、誰にも会わずに一人で過ごすなんて耐えられない」

 

そうでしょうか。

その同僚は寂しくて、孤独で、ひとりぼっちで気が狂いそうになるのかもしれません。

でも、わたしは違います。

わたしは、人間関係のあつれきで疲れ果て、あえて一人で仕事をする道を選びました。

自分では、まったくもって孤独とは思っていないのですが、同僚には孤独だと映ったのでしょう。

 

わたしは自分から一人になることを選びました。

「孤独」というのはまわりの見方であって、わたし自身は孤独だと思っていません。

むしろ、ひとりで自由、ハッピー、るんるん、って心境。

 

「孤独」イコール、「寂しくひとりぼっちな人」

このイメージ、払拭(ふっしょく)願いたいものです。

孤独な人は不幸なのか?

話はちょっとそれますが、わたしのライフワークとしている能の主人公はみな孤独です。

裏切り、上下関係のあつれき、階級制度の理不尽など、心が深く傷ついた人が多く登場します。

 

不幸といえば、不幸なのでしょう。

なぜなら、亡霊となって現世をさまよい、いまだ成仏できていないのですから。

でも、そんな孤独な能の主人公も、身の上話を聞いてもらうことでスッキリしてあの世へ旅立ちます。

 

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竹林

 

確かに不幸だった人も、話を聞いてもらうことで思いを昇華しあの世へと旅立つのです。

孤独を楽しめてこそ真(しん)の大人

孤独でいることは、必ずしも寂しい、悲しいマイナスのネガティブなイメージではありません。

孤独を楽しめてこその深い意義があります。

自分の内面と向き合える

孤独でいると、話し相手は自分です。

自分と対話することで、内面に気づけたり、大切な人のことに思いを馳せたりする余裕が生まれます。

外に向いていた意識が内に向かうので、普段意識の外に追いやられていたことがらに気が向くようになります。

思考がクリアになる

周りの声や意見が入ってこなくなるので、考え方が一旦リセットされます。

そこから収拾選択して大事なものを残せるようになります。

自分軸で判断できる

判断基準を「世間」から「自分」に戻せるようになります。

これまで無理してまわりの意見に合わせていたのに気づきます。

ストレスの軽減

人間関係が減ると、ストレスが減ります。

 

珠緒
これ大事!

 

心のゆとり

毎日、気ぜわしく暮らしていると、心のゆとりやあそびがなくなります。

孤独でいることで、良い意味での心のゆとりが生まれます。

会えない時間を豊かにしてくれる

遠くに住む家族とはひんぱんに会いたくても会えない。

会えない時間をどう過ごすかで、孤独を過ごす時間は豊かになります。

会ったときさらにハッピーになるように、相手のことを考え思い巡らすことで、孤独は単なる孤独ではなく、相手を考えるかけがえのない時間になります。

 

 

孤独は大人の女性が身につけておきたいたしなみといっても過言ではありません。

 

最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!