トランス状態になるには?入り方 スピリチュアル体験談【潜在能力を開く無我の境地とは?】

トランス状態を体験したことのある人はそう多くないかもしれません。

どんな状態かをひとことで言うと、

自分とまわりとの境界線があいまいになって、意識が遠のき、しかし非常にリラックスしているそんな非日常の身体感覚です。

トランス状態に入ると、存在しないものが見えたり、

自分とまわりとの境界があいまいになって、心地よさを感じます。

この記事では、トランス状態についてのわたしの経験談と、入るコツについてお伝えします。

トランス状態とはどんな状態?体験談

集中力が高まって、寝食も忘れて仕事に没頭した経験はありませんか。

空腹や眠さも忘れ、時間の過ぎるのも忘れ、一心不乱に仕事をこなす。

明日までにかたちにしなければならない。

たとえば締め切りに追われているとき、脳は軽い興奮状態に置かれ、体の奥から底知れぬパワーがみなぎっています。

 

演劇やコンサートで、恍惚感(こうこつ)を覚えるのも一種のトランス状態といえるでしょう。

自己と世界との境界があいまいになって、自分が世界に溶け込んだような境地にいたることがあります。

世界観にぐっと入り込めたときや感動がズシンと胸に響いたとき、わたしはしばしばトランス状態にいざなわれる経験がありました。

 

わたしの体験談です。

能の演目『融(とおる)』を鑑賞しているときでした。

主人公の融(とおる)は風流を愛する貴族でした。

京の都(みやこ)のお屋敷の庭に、塩作りの塩田を再現し、風雅(ふうが)に暮らしていました。

まぁ言う、成金趣味(なりきんしゅみ)ですわな。

 

珠緒
貴族ですからね、こんな趣味もありだったのでしょう

しかし、塩田を備えたお屋敷は融(とおる)の亡くなったあと、継ぐものもおらず荒れ果てていました。

そこへ通りかかった旅のお坊さんが、融(とおる)の亡霊と出会い、対話します。

「能・融(とおる)海に浮かぶ能舞台 厳島神社での上演の様子」※出典 NHK『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 「世阿弥 競争社会を生き抜く“プロデュース力”」』
「能・融(とおる)海に浮かぶ能舞台 厳島神社での上演の様子  謎の老人は、貴族の融(とおる)」※出典 NHK『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 「世阿弥 競争社会を生き抜く“プロデュース力”」』
珠緒
能では、亡くなった人と対話するシーンを中心にストーリーが展開します。

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その場面で、わたしには、主人公が塩汲み(しおくみ)をする波の音が聞こえてきたのです。

波の音を出すBGMがあったわけではありません。

舞台の演者の演技と、小鼓・笛の演奏、コーラスの謡(うたい)などがひとつにとけあって、まるで浜辺で海水を汲んでいるように感じられたのでした。

珠緒
波の音が聞こえたんです、確かに(人には信じてもらえないんですが・・・苦笑)

そこに海があるのが見えたんです、不思議なことですが。

見えないものを感じる力を得たことによって、能の世界を何倍にも楽しめました

この体験をきっかけにわたしは、能にますますハマるようになりました。

「能・融(とおる)海に浮かぶ能舞台 厳島神社での上演の様子 融(とおる)の亡霊が昔を懐かしんで舞う」※出典 NHK『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 「世阿弥 競争社会を生き抜く“プロデュース力”」』
「能・融(とおる)海に浮かぶ能舞台 厳島神社での上演の様子 融(とおる)の亡霊が昔を懐かしんで舞う」※出典 NHK『先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 「世阿弥 競争社会を生き抜く“プロデュース力”」』

トランス状態、どんなときになる?

トランス状態になるには、外的要因と自分の心との波長が合ったときなのではないか、とわたしは経験から感じています。

そして、自分の好きなことや興味のあることに取り組んでいるとき、起こりやすいと思います。

 

たとえば、締め切りに追われているとき、追われている感が、わたしを駆り立てます。

外的要因は、締め切り、提出期限という時間的制約

内的要因は、期限までに提出しなければならないという責任感

時間的制約がある中での作業は、アドレナリンが分泌されて(やる気ホルモン)、体の中からやる気がみなぎり、没入して世界に入り込んでいきます。

 

また、しばしば、わたしはライティングの仕事でキーボードを打っているとき、ことばを頭の中から紡ぎ出しているときにもトランス状態に入ることがあります。

指先が脳からの司令を受けて、ことばがスラスラとあふれだすように出てくる。

指先と頭のてっぺんとがゾクゾクして、一種のゾーンに入っている感覚になることがあります。

思うに、好きなことをしているとき、脳が興奮してよろこびを享受するからではないでしょうか。

 

自己催眠でもトランス状態に入ることができるといわれています。

たとえば、成功するイメージを描き、わたしはできる、きっと成功すると心に描き続けて物事に取り組むとき、火事場のバカ力的に、思いもよらかなった力が発揮される。

 

ヨガや瞑想、座禅体験で心と体を整えると、トランス状態に入りやすくなるといわれています。

珠緒
そういえばわたし、ヨガは毎日続けています。

 

トランス状態の入り方

トランス状態に入るには、いくつかコツがあります。

時間的な制約を設ける

たとえば、締め切りが迫っているけど、提出物が完成していない。

そんなとき、脳が非常に興奮した状態になり驚くほどの集中力で、間に合わせることができた。

そんな経験はありませんか。

 

時間的な制約を設けるなどして、ギリギリの状態にあるとき、人は思いもかけない力を発揮できることがあります。

火事場の馬鹿力もこの一種です。

自分を追い込むことで、集中力が普段の何倍にも高まり、眠っている潜在能力が表に出てくるのです。

時間がないという物理的な刺激が、隠されている能力を呼び覚まします。

イメージトレーニングをする

スポーツ選手や俳優も必須としているイメトレ。

大事な局面でこうなりたい、こうしたい、具体的な行動やイメージを想起します。

自己催眠をかけるともいいます。

興味のあることに時間を費やす

好きなことをしている時間は、脳から神経興奮物質であるアドレナリンが分泌されています。

好きなことに費やす時間は、脳が活発に動きます。

 

トランス状態に入るメリット

トランス状態とは無我の境地を言い換えられるのかもしれません。

頭で考えるのではなく、感じる。

トランス状態に入ることは、思い込みやとらわれから解放され、心の感じるままに世界に没入できる、そんな心の世界に遊ぶことではないでしょうか。

トランス状態に入ることで得られるメリットを挙げてみましょう。

【トランス状態に入ることのメリット】

  • 考え方がポジティブになる
  • アイデアがわいてくる
  • 自信がもてるようになる
  • 緊張がほぐれる
  • 潜在能力が開く
  • 想像力が豊かになる
  • 心身が整う
  • 雑念・邪念が消える
  • 心配ごとを克服できる

 

好きなことをして、意識して集中する時間をもてば、トランス状態に入ることができるかもしれません。

ただトランス状態は非日常の身体感覚です。

クセにならないよう、取り扱いには気をつけたいです。

 

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最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!