ずっと考えていたことに何かの拍子で、答えやヒントが見つかったことはありませんか?
不意のできごとや刺激が、電気の回路のように答えを与えてくれる、そんな現象がセレンディピティです。
科学者や発明家にはひらめきから着想を得て、世紀の大発見をした例もあります。
この記事では、セレンディピティとはどんなもので、どうすれば身につけることができるのかをお伝えします。
セレンディピティ体験談
セレンディピティとは偶然の幸運とか偶然の気づき、とかで説明されることばです。
意識はしていなくとも誰しも持っている能力とされています。
意識していないからこそ、注意深く観察していないと見過ごしてしまうのです。
わたしのセレンディピティの体験談は、日常の中での小さな出来事で、それは自分の身に則したものでした。
たとえば
家を建てるとき。
どこに頼むか?
たとえば
転職すると決めたとき
どんな仕事をするか?
答えが自然と降りてきたのです。
どんな家にしたいか。
どんな仕事がしたいか。
これまでに見聞きして集めた情報から今の気分にぴったりのものが示されて、目的に向かって進むことができました。
無意識に情報って集めていたんだ、って今となって思います。
セレンディピティの例!ニュートンの万有引力が有名、他にも昭和の大発明カップ麺も!
ニュートンは木から落ちるリンゴを見て万有引力の法則を発見したといわれています。
とても有名な話ですね。
昭和の大発明といわれるカップ麺の誕生秘話にも、セレンディピティが大きく関係しています。
日本初のインスタントラーメンを発明した安藤百福(あんどうももふく)さんは、ある偶然からカップラーメンの商品化にこぎつけました。
安藤百福さんは苦労の末できあがったインスタントラーメンを世界に広げたいという野心を持って、アメリカに売り込みに行きました。
そこで現地のバイヤーが、マグカップにインスタントラーメンを割り入れてお湯を注いで食べる様子を見てひらめきました。
インスタントラーメンを初めからカップに入れて商品化すれば、アメリカでも受け入れてもらえるとヒントを得たのです。
これは単なる偶然だけではありません。
安藤百福さんがずっと商品化する方法を考え続けていたから、アメリカ人の食習慣をヒントに商品化への答えを見つけ出したのです。
セレンディピティの例、失敗を気づきに変える力!
今でオフィスや学校、家庭まで広く使われているステーショナリーのひとつ、ポスト・イット(付箋)。
世に出ることになったのは偶然の産物だったのです。
アメリカのテープメーカー、スリーエム社が強力な接着剤の開発をしていました。
開発中に、よくくっつくけど、はがれやすいという相反する性質の糊(のり)ができました。
普通なら失敗作として捨ててしまうところを、讃美歌集のしおりとして使えるのではないかと、研究員が気がつき商品化に至りました。
わずか40年ほど前のことです。
失敗をただの失敗とせずに、そこからひらめきを得たのですね!
貪欲(どんよく)に物事を見ることで、失敗さえもひらめきのチャンスにしてしまう。
ステキなセレンディピティの逸話です。
セレンディピティと偶然との違いとは?努力と気づきでセレンディピティを受け取れる能力が開花する
偶然は誰にでも訪れます。
偶然をセレンディピティにするかどうか、わたしは3つのポイントがあると考えています。
向上心(問題意識)
日ごろから、こうなりたいという向上心や、これを解決したい、といった問題意識を持っていること。
答えを探そうとして心がいつも情報を求めている状態になり、外に向かって開かれています。
気づき
気づく力がなければ、せっかくのチャンスも単なる偶然として通り過ぎていくに過ぎません。
感度をよくしてアンテナを立てておくことが、現象をセレンディピティに変える秘訣です。
柔軟性
外からの刺激や情報を柔軟に受け入れて、取り込むこと。
ものごとを別の角度からみる柔軟性は、発想の転換につながります。
固定観念を捨て、応用力を磨きましょう!
セレンディピティを日常で体験するには?
運が開けることを開運といいます。運って自分でコントロールできないと思い込んでいませんか?開くのを待っているのではなく、日常の小さな行動やことばを変えることで、運は切り開くことができます。運気にうまく乗ることができます[…]
最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!