観世流といえば、室町時代から続いてきた能楽の名家です。
能楽の祖、観阿弥(かんあみ)世阿弥を祖先に持つ、観世家。
観世三郎太さんは、宗家である観世清和さんのご子息です。
この記事では観世三郎太さんの能楽にむきあう姿について考察しています。
観世三郎太さん、父は観世流家元の観世清和さん
観世三郎太さんをテレビや新聞でおみかけすると、そのたたずまいから感じられるのは落ち着きとニュートラルな雰囲気です。
2022年現在、大学生ということですが、ずいぶん大人びて見えます。
2023年、大学を卒業されました。
感情をあからさまに出さず抑えた表情、感情のギアを入れすぎず、自分の心をコントロールする力があるのだなぁと。
能の抑制された感情表現を演じるのにふさわしいと思います。
能楽の名家で子どものころから、能楽師を継ぐことはあたりまえだと意識して育ったといいます。
父であり師匠である観世清和さんのことは、能楽のときとプライベートで呼び方を使い分けています。
能楽のときは、「先生」と
プライベートでは「お父さん」と呼んでいらっしゃるとか。
このエピソードを聞いたとき、腑に落ちることがありました。
以前から、新聞誌面や、テレビで親子で出演されている様子を見て、どこか他人行儀な空気を感じていたからです。
公の場では、仕事モードにギアを入れて、公私の線引きをきちんとつけていらっしゃるのですね。
観世三郎太さんの母は?
観世三郎太さんの母は、観世清和さんの元妻なのか、はたまた別の人なのか、詳しいことは表に出ていません。
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しかし、観世清和さんは以前メディアの取材で、元妻は幼い観世三郎太さんを自然と稽古場に向かわせるよううまくしつけてくれたと、内助の功をたたえています。
そんな母親に育てられた観世三郎太さんだから、観世家を継ぐ能楽師になるのは当然の道だと、幼いころから自覚されていたのでしょう。
観世三郎太さん、にほんごであそぼに出演中
観世三郎太さんは、子ども向けの教育番組、NHKにほんごであそぼに出演中です。
出演は不定期ですが、こちらは、能『羽衣』でのワンシーン。
このように、従来の舞台だけでの活動にとどまらず、新しい能の見せ方にチャレンジされている姿勢はすばらしいです。
観世三郎太さんは、新作能『白雪姫』にも出演されていて、白雪姫の眠りを解く王子様を演じられました。
このときは面(めん:おもて)はかけておられなかったので、お顔を拝見することができました!
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観世三郎太さん、大学はどこ?
観世三郎太さんは、立教大学法学部に在学中です。
現在、4年生です。
観世三郎太さんは、立教大学法学部を卒業されました。
学生と能楽師とを両立されているので、大学の課題に加え、お稽古や上演など多忙な日々を送っておられます。
2023年には卒業されて、能楽師一本で活躍されています。
観世流といえば、室町時代から続いてきた能楽の名家です。能楽の祖、観阿弥(かんあみ)世阿弥を祖先に持つ、観世家。観世三郎太さんは、宗家である観世清和さんのご子息です。この記事では観世三郎太さんの能楽にむきあう姿について[…]
本名:観世三郎太(かんぜさぶろうた)
出身地:東京都
生年月日:1999年
学歴:立教大学法学部卒業
活動履歴:
五歳で初舞台
2021年3月 皇居外苑で開催された日本博特別公演「祈りのかたち」翁」「石橋」に出演
観世三郎太さんは子どものときから能楽師としてお稽古を積み、大学卒業後は能楽師として歩みを極めていかれるでしょう。
父親で師匠である観世清和さんも三郎太さんの活躍に期待されていることと思います。
今週金曜日から皇居外苑で行われる #日本博 の特別公演 #祈りのかたち。出演する #能 の二十六世観世宗家 #観世清和 さんと嫡男の #観世三郎太 さんが、700年続く能を未来につなげるために何が必要なのか語り合いました。
👇https://t.co/DxY2HwMa3z次号は #梅若実玄祥 さんのインタビューです。 pic.twitter.com/QrbBsEgd4V
— 紡ぐ Japan Art & Culture (@art_tsumugu) March 8, 2021
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最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!