東日本大震災からの復興を祈念して、皇居外苑で能狂言の上演が行われます。
皇居の周辺で能狂言が上演されることは、江戸幕府以来じつに100年ぶりのことです。
この記事では、2021年3月12日(金)・14(日)の2日間、開催された能狂言『祈りのかたち』についてお伝えします。
(※13(土)は荒天のため、中止となりました)
当日の様子を収めたテレビ映像を交えてお届けします。
『祈りのかたち』日程は?テレビ放映は、2021/03/27(土)【終了】
2021年3月12日(金)から14日(日)3日間の予定でしたが
3/13(土)は荒天のため中止。
テレビ放映【終了】
2021年3月27日(土曜日)
BS日テレ 午後12:30〜
『祈りのかたち』演目は?
翁(おきな)
祈りの芸能といわれ、おめでたい場には欠かせない『翁(おきな)』で始まりました。
春の日差しに伝統模様が緻密(ちみつ)に織り込まれた装束(しょうぞく)が映えています。
翁は、能の演目の中でもおめでたさが際立つ演目。
出演者の数が普段の倍以上であることも、特別感を増長(ぞうちょう)しています。
皇居外苑で、正午に始まった『翁』は、晴天に恵まれ降り注ぐ陽光の中、晴れやかなまぶしさを出演者も観客も尊く(とおとく)受け止めていました。
ことに大地震や自然災害に見舞われた近年、世の平和と人々の安らかなくらしを願いました。
かねてより一度は観たいと切望(せつぼう)していた能・翁を観てきました。この記事では、翁の鑑賞記をお届けします。[adcode]【能・翁初鑑賞記】感想と見どころ揚幕(あげまく)から行列をなして現れた演者の列。出だしから[…]
白い面をつけた能役者の「白色尉(はくしきじょう)」と、黒い面の狂言方(狂言役者)の『黒色尉(こくしきじょう)」がそれぞれ、国土安泰、五穀豊穣の舞を舞います。
能役者と狂言役者がともに舞台に立ち、同じストーリーを共有する猿楽(さるがく)の色合いを色濃く残した演目です。
羽衣(はごろも)
伝説『天の羽衣(あまのはごろも)』でおなじみのお話ですが、能では思い切って俗っぽさを切り捨てて美しいストーリーで描きます。
美しい天女が衣を漁師にとられ、返してほしいと頼みます。
能の演目は現在、250曲ほどあります。それらのほとんどが室町時代に書かれたもので、当時の世相を知る生きた資料となっています。その中の140曲ほどが現在でもよく上演されています。能を初めて見ようとしてチケットをとるとき[…]
漁師は今羽衣を返したならば、あなたは美しい舞も見せずに天へ帰って行くのではないかと疑います。
天女は、「疑い深きは人間なり。私は嘘はつきません」。
そう言うと、美しい舞を舞いながら、松原の美しさをほめたたえながら天へと昇っていくのでした。
岩船
2021年3月14日(日曜日)お天気に恵まれたのですが、風の強い日となりました。
舞囃子『岩船』演じるのは、宝生流二十世代宗家 宝生和英(ほうしょうかずふさ)氏。
舞囃子とは、能の見どころを面や装束をつけずにかみしも(礼装姿)で舞う形式のことです。
春の嵐のような強い風にもふらつかず、キリリとした立ち姿が美しい。
『祈りのかたち』チケットのお求めは【終了】
国立劇場チケットセンター [午前10時~午後6時]電話: 0570(07)9900 03(3230)3000 [一部IP電話等]インターネット https://ticket.ntj.jac.go.jp/
各日
S席:4,000円
A席:3,000円
B席:2,000円
S席がおすすめです!
『祈りのかたち』ライブ配信あり!料金や詳細は?【終了】
当日、リアルタイムでのライブ配信があります。
会場には行けないけど、自宅で楽しみたい、そんな方にはライブ配信はありがたいですよね!
ライブ配信時間は?
3月12日(金) 12:00 ~ 14:15
3月13日(土) 17:30 ~ 19:45
3月14日(日) 14:00 ~ 16:00
料金、申し込み方法
料金は、それぞれ1日ごとに1,200円
最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!