家を建てるとき、今でも昔から行われている地鎮祭(じちんさい)。
読んで字のごとく、地鎮祭とは土地を鎮める(しずめる)と書きます。
地鎮祭では実際に土地の神様を鎮めるために、「鎮め物(しずめもの)」というお守りを土地に埋めるのです。
この記事では、地鎮祭と鎮め物の意味についてお伝えします。
地鎮祭(じちんさい)で土地に埋める鎮め物とは?中身は何?
地鎮祭では、土地の神様を鎮める(しずめる)ために「鎮め物」を土地の中心に埋めます。
わたしたちの家でも家の中心となる場所に埋めました。
桐の箱には、7つの捧げ物(ささげもの)が入っています。
日本古来の神道にのっとった祈りの供物(くもつ)です。
人形(ひとがた)・・・人の身代わりになって難を逃れられるように託す
鏡(かがみ)・・・三種の神器 真実を映す
矛(ほこ)・・・いざというときには矢を立てて自分を守る
盾(たて)・・・立てられた矢から自分を守る
玉(たま)・・・三種の神器 子孫繁栄
長刀(なぎなた)
小刀(こがたな)
捧げ物にはそれぞれ意味があります。
その土地に住む人が、災難を逃れ、神様のご加護を受けて機嫌良くくらしていけるようにとの意味が込められています。
鎮め物は中身を開けてはいけないので、桐の箱に入ったまま地中に埋めます。
大事なものは見てはいけないのです。
鎮め物は神職(しんしょく)である神主さんが用意してくださり、多くの場合玉串料(たまぐしりょう)に含まれています。
万が一、自分で用意しなければならない場合は、Amazonでも購入できますよ。
地鎮祭(じちんさい)の意味
地鎮祭とは、土地の神様に、ここに家を建てさせていただきます、というごあいさつの儀式です。
日本では、土地には土地の神様が、山には山の神様、物にも物の神様が宿る「八百万の神(やおよろずのかみ)」の考え方があります。
誰だって、自分の領域をことわりもなしに侵されたりしたら、気分のよいものではありませんよね。
それは神様だっておなじこと。
神様へきちんとごあいさつをして、建物を建てさせていただくのが、道理(どうり)というものです。
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地鎮祭(じちんさい)は、神様に了解を得る同時にどうかこれからもここで私たちをお守りくださいという意味もあります。
地鎮祭をしたほうがよいかどうか迷っているなら、迷わずされたほうがよいです。
なぜなら、信心深いかどうか以前に、人としての礼儀だと思うからです。
しかも、家を建てるイベントは一生に一回あるかないか、です。
与えられた機会を家族や神様と一緒に楽しみましょう。
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地鎮祭(じちんさい)で神主にはどう依頼する?
地鎮祭は神事ですから、神社の神主(かんぬし)さんに新しく建物を建てる土地でお祓い(おはらい)をしていただきます。
では、神主さんにどう依頼したらよいのでしょうか?
一生に何度も経験することではないので、ほとんどの人が知識がないでしょう。
自分の住んでいる土地に近い神社があれば、直接出向いて地鎮祭をしたいという相談をすればよいですよ。
その土地を守る神様を氏神(うじがみ)さんと呼び、わかりやすく例えれば管轄(かんかつ)の交番のようなものです。
神社によっては電話で受付してくれるところもあります。
神社のほうでも「地鎮祭」は、ふつうに営業項目のひとつなので、二つ返事で引き受けてくれますよ。
ご安心ください。
ひいきの神社があれば、そこにお願いするのもよいでしょう。
住宅メーカーに相談すると、手配一式してくれる場合もあります。
地鎮祭(じちんさい)のお供物や玉串料は?
地鎮祭の玉串料(神主さんにお渡しする祈祷料のこと)は、地域によってもまちまちですが、3〜5万円が相場のことが多いようです。
住宅メーカーや工務店が代理で手配してくれる場合もありますので、ケースバイケースです。
地鎮祭では、お供物を準備します。
これも、依頼している住宅メーカーと相談にはなりますが一般的なところでは
- めでたいにあやかる日本の古来からの縁起物である「鯛(たい)」
- 季節の野菜
- 清酒
が主な品となります。
地鎮祭では、神社によっては青白幕を張って行うケースもあります。
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地鎮祭(じちんさい)の参加者と服装は?
地鎮祭の参加者は、施主の家族、住宅メーカーの主(おも)だった人(設計士・現場監督など)、神主です。
施主の家族は未成年の子どもも参加する場合が多いです。
一生に一度あるかないかの新築の機会です。
お子様によってもよい記念になるでしょう。
できるだけ都合をつけて参加するとよい思い出になりますね。
服装については、屋外で行うのでその季節に応じた服装で問題ありません。
正装でなくでも大丈夫です。
地鎮祭(じちんさい)はどのくらい費用がかかる?
住宅メーカーや工務店、地域の慣習にもよるのですが、一般的には3〜5万円ほどかかります。
何かと出費のかさむときではありますが、ここで支出をケチってあとで後悔することだけは避けたいです。
気持ちよく新築するためにも、地鎮祭はひとつのイベントとして楽しみましょう!
最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!