京都の伏見にある安産祈願で有名な神社が御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)です。
地元の人々からは「ごこうぐさん」と呼ばれ、お宮参りや七五三で参拝する機会も多い神様です。
また境内(けいだい)には名水がわき出ていて、ペットボトルを持ってくみにくる地元の人の姿は日常となっています。
この記事では、御香宮神社の御祭神とご利益、名水についてもお伝えします。
- 1 御香宮神社で安産祈願、戌の日に腹帯を授かり安産を願う
- 2 御香宮さんの安産祈願、どんなメニューがある?
- 3 御香宮神社の御祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)、ご利益は?
- 4 御香宮神社は子授けのご利益も!
- 5 安産のあとのお礼参りは御香宮神社にお宮参り、成長とともに七五三参りも
- 6 御香宮神社の水は名水百選に選定された名水、珍しい水占いも
- 7 御香宮神社は徳川家康ゆかりの神社
- 8 御香宮神社、見どころはほかにも!樹齢400年以上のソテツや、神馬も!
- 9 御香宮神社には、小堀遠州(こぼりえんしゅう)ゆかりの石庭もある
- 10 御香宮神社のお守りは種類もたくさん!
- 11 御香宮神社の能舞台では毎年秋、神能(能狂言)が開催される
- 12 御香宮神社へのアクセス、最寄駅は?近鉄、京阪が便利
御香宮神社で安産祈願、戌の日に腹帯を授かり安産を願う
御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)は安産祈願で有名な神社です。
久しぶりにおまいりしてきましたが、いつものようにやさしい「気」が流れているあたたかな神様です。
御香宮神社の安産祈願の由来は、御香宮さんの御祭神である神功皇后(じんぐうこうごう)の伝説からきています。
妊娠中にも関わらず夫に代わって国を守り、無事に出産したことから安産の神様として慕われています。
今でも帯祝いといって、妊娠5か月の安定期の戌の日(いぬのひ)に祈祷を受けて、腹帯(はらおび)を授かる風習があります。
地元の人は安産祈願といえば間違いなく御香宮神社というくらい、メジャーです。
わたしも御香宮さんで安産祈願をしていただき、おかげで安産できました。
戌の日(いぬのひ)に安産祈願をすると良いといわれていますが、戌の日以外でも安産祈願はしてもらえます。
大安と戌の日が重なる日はお参りする人も多く混み合いますので、そのへんも考えながら日程を選ばれるのがよいでしょう。
なお、御香宮神社では祈祷の予約は受け付けておらず、当日受付順となります。
2023年戌の日
1月 | 11(木) 23(火) |
2月 | 4(日) 16(金) 28(水) |
3月 | 11(月) 23日(土) |
4月 | 4(木) 16日(火) 28日(日) |
5月 | 10日(金) 22日(水) |
6月 | 3日(月) 15日(土) 27日(木) |
7月 | 9日(火) 21日(日) |
8月 | 2(金) 14(水) 26(月) |
9月 | 7日(土) 19日(木) |
10月 | 1日(火) 13日(日) 25日(金) |
11月 | 6日(水) 18日(月) 30日(土) |
12月 | 12日(木) 24日(火) |
赤字 は 大安と戌の日が重なる日です。
大安と戌の日が重なる日は一年でも数えるほどで、2024年は2回あります。
ちょうど安産祈願の頃ならば、予定を合わせてお参りできれば良いですが
それ以外はこだわることなく、お参りされるのが良いでしょう。
御香宮さんの安産祈願、どんなメニューがある?
安産祈願ではむかしから、白いさらしの岩田帯を授かり臨月まで毎日おなかに巻いて赤ちゃんをいたわることが行われてきました。
妊娠中期の安定期に入った5か月の戌の日に、神社で安産祈願をしていただきます。
受付時間・受付日
- 毎日(不定休)
- 9:00〜15:30
- 受付順にご案内(予約不可)
祈祷料とメニュー
- 祈祷のみ・・・8,000円
- 祈祷+岩田帯・・・10,000円
- 祈祷+コルセット・・・12,000円
- 祈祷+岩田帯+コルセット・・・13,000円
ちなみに岩田帯とは、さらし(木綿)の白く長い帯のことです。
お腹の赤ちゃんを安定させるために巻きます。巻くのがちょっと大変という妊婦さんにはコルセットの方が良いかもしれません。
わたしは岩田帯派でしたが。
もしご自分でご用意された岩田帯やコルセットをすでにお持ちの場合は、当日持参して一緒に御祈願してもらうことができます。
御香宮神社の御祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)、ご利益は?
御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)の御祭神・神功皇后(じんぐうこうごう)です。
日本のもっとも古い記録である「日本書紀」によりますと、神功皇后は、第14代目天皇の仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の妻でした。
神功皇后が夫の仲哀天皇と福岡の香椎宮(かしいぐう)に滞在していたとき、夫の仲哀天皇が急死しました。
そのため夫の代わりに海を渡って朝鮮半島での戦いにいどみ、勝利しました。
このとき、神功皇后は臨月(りんげつ)でした。
戦いの最中にお産が始まっては困るので、出産を遅らせるために不思議な力をもつ石をおなかに当てて念じ出産を遅らせたというエピソードが伝わっています。
神功皇后は戦いを急いで終わらせ日本に戻って無事出産されました。
神功皇后は巫女(みこ)さんのような不思議な力を持った人物だったようです。
神功皇后は、強い女性のお手本のようなお方ですね。
夫が亡くなったからといってメソメソしていては国が滅びる!臨月でも私がやるしかないとふるい立たれたのでしょう。
恐るべし、女性のパワー、すてきです〜
神功皇后の勇敢(ゆうかん)な伝説から、御香宮神社の神様は安産、子育てのご利益を授けてくださいます。
御香宮神社は子授けのご利益も!
これはわたしの友人のお話です。
友人はどうしても双子の赤ちゃんがほしいと願っていました。
友人は御香宮神社に何度もおまいりして女の子の双子の赤ちゃんを授かりました。
わたしはこの話を聞いたときうれしくて涙が出そうになりました。
御香宮神社の御祭神、神功皇后さまはほんまに心のやさしい神様です。
彼女はとても信心深くきちんとした人で、そのあとも節目ごとに御香宮神社におまいりをしているという話です。
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安産のあとのお礼参りは御香宮神社にお宮参り、成長とともに七五三参りも
御香宮さんで安産祈願をしてもらいはって無事に赤ちゃんが生まれたら、お宮参りでお礼参りをされるのがよろしいです。
お礼参りは大切らしいですよ 。
何でもお願いしっぱなしではなく、お願いごとをかなえていただいたら、きちんと報告とお礼をするのは人間として当たり前のことです。それは神様に対しても同じです。
お宮参りは生まれてから1か月を目安にお参りすることが多いです。
が、最近では季節や家族の都合も考えながら、赤ちゃんの首のすわった3が月くらいに行う人もいます。
受付時間・受付日
- 毎日(不定休)
- 9:00〜15:30
- 受付順にご案内(予約不可)
祈祷料
8000円 双子さんは15000円
七五三まいりは、10月から受け付けてはります。
ひとむかしまえは11月15日が基準といわれていましたが、何かとご多忙の現代、個々の事情にあわせておまいりされるのはよいことですね。
御香宮神社の水は名水百選に選定された名水、珍しい水占いも
御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)は名水が湧く神社としても知られています。
もともと京都の伏見といえば良質な地下水がわく土地柄で、日本酒の蔵元も多く存在しています。
伏見は昔、「伏水」と書かれていたくらい水がおいしいところです。
京都市内では唯一名水百選に指定されている御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)の名水は「御香水(ごこうすい)」と呼ばれています。
平安時代、境内(けいだい)に突然清らかで香りのよい水が湧き出しました。
その水を飲むと病気が治った言い伝えから、時の天皇であった清和天皇から神社の名を「御香宮」と賜りました。
地元の人がペットボトルで汲みにくる姿は日常的です。お茶や生け花をしている人にも御香水は愛されています。
御香水
- 料金:無料
- 取水時間帯:7:00〜19:00 ※2020年10月現在 ただし新型コロナウィルス感染症予防のため、制限する場合あり
水占い
社務所でおみくじを授けてもらい御香水にひたすと、運勢の文字が浮き出てきます。
霊験あらたかな御香水にひたすことで、運気もアップしそうな予感がします。
この日のわたしは「中吉」でした。
おみくじでは、「中吉」や「吉」よりも中身を読むことのほうが大切なんですよ。
神社にお参りすると、おみくじを引かはる人は多いと思います。わたしも必ずといってよいくらい、おみくじを引きます。何気なく引いて、吉か凶かを確かめてさっと読んで、境内(けいだい)の木にゆわえておしまい、おみくじをこんなふ[…]
「色」の項目があるのが珍しいです。
ちなみに一緒におまいりした娘は「凶」がでて「凶引いたんはじめてや〜」とびっくりしていました。
が、夫の「それ以上下がることはないから大丈夫」というナイスフォローで笑顔になりました。
吉凶よりも項目を読むことが肝心ですよ〜
御香宮神社は徳川家康ゆかりの神社
御香宮さんは徳川家とのゆかりが深く、本殿は徳川家康が再建したものです。
拝殿の装飾は徳川家ゆかりの東照宮(とうしょうぐう)にも見られる極彩色(ごくさいしき)の装飾がほどこされています。
徳川家は3代にわたって、産湯(うぶゆ)に御香水を使ったといわれています。
徳川家は御香宮神社にゆかりが深かったんですね。
御香宮神社、見どころはほかにも!樹齢400年以上のソテツや、神馬も!
御香宮神社には、小堀遠州(こぼりえんしゅう)ゆかりの石庭もある
小堀遠州ゆかりの石庭は、社務所で300円を支払えば、見ることができます。
社務所横から靴を脱いで上がります。
石と砂、常緑の松とカエデなどのとりあわせがみごとです。
歩き疲れたら、ちょっとほっこりできます。
小堀遠州が伏見奉行所勤務になったとき奉行所内にこしらえた石庭を戦後、御香宮神社に移築したそうです。
伏見奉行所の庭を見た徳川家三代将軍家光は、庭の立派なようすに感心して、小堀遠州を出世させたそうです。
ちなみに小堀遠州とは、大名であり、茶人であり、作庭家であり、建築家であり、マルチな才能を持った文化人でした。
御香宮神社のお守りは種類もたくさん!
わたしは今回、交通安全ステッカーと交通安全の小さいお守りを大切な人にプレゼントするために授けていただきました。
交通安全ステッカーは桃の図柄がステキでした。
社務所のおねえさんが、「よいおまいりでした」とにこやかに言ってくださって心からうれしくなりました。
御香宮神社の能舞台では毎年秋、神能(能狂言)が開催される
例年9月の第三土曜日には境内(けいだい)の能舞台で、神様に奉納する能狂言・神能が行われます。
歴史が感じられる立派な能舞台です。
御香宮神社へのアクセス、最寄駅は?近鉄、京阪が便利
御香宮神社へのアクセスは、京都駅からは近鉄、JR奈良線が便利です。
近鉄京都線「桃山御陵前」で下車して改札を出てすぐ左手に道路に立つ鳥居が見えます。鳥居の先左手が御香宮神社です。
JR奈良線「桃山」で下車した場合は、改札を出て右方向道なりに5分ほど歩くと鳥居が見えてきます。
■名称:御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)
■住所:京都府京都市伏見区御香宮門前町174
■駐車場:あり(有料)ただし20分間無料
■社務所:9:00−16:00
■電車でのアクセス:
- 京都四条・祇園から・・・ 京阪電車「伏見桃山」駅下車 徒歩約5分
- 京都駅から・・・ 近鉄電車 京都線「桃山御陵前」駅下車 徒歩約5分 JR奈良線「桃山」駅下車 徒歩約5分
三重県の安産祈願多度大社については、こちらに詳しくまとめています↓
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最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!