立川志の輔の落語|面白い! 異色の経歴・人柄も魅力!こぶとり爺さん大爆笑!

落語って一度は生で見てみたい大人のたしなみ、って気がしますよね。

落語の舞台演出は、噺家(はなしか)が座る高座(こうざ)とざぶとん、机、とシンプルの極み。

伴奏も三味線や太鼓のみ。

一人で高座に上がり、話術で聴かせる古典芸能です。

この記事では、立川志の輔さんの落語を見て聴いた感想について書いています。

立川志の輔の落語は面白い!

立川志の輔
立川志の輔 ※出典 テレビ朝日『徹子の部屋』2021.11.9

シャンシャンという三味線のBGMに乗って舞台に姿を見せた志の輔さん。

萌葱色(もえぎいろ)の羽織をさらっと着こなして、さすが羽織姿が板についています。

パステル調の色味がお顔写りがよく、舞台に映えます。

 

まくらと言われる導入部分から噺(はなし)が始まりました。

世間の動向や、ニュースで話題になっていること、コロナウィルスの現状などを情感たっぷりに語ったあと、本題の演目へといざなわれます。

枕と本題とがゆるやかにつながり、いつまにか演目に引き込まれているという具合に。

 

立川志の輔さんの落語は、身振り手振りが大きいのが特徴です。

声色、声の大きさ、抑揚などを巧みに使い分け、グイグイ世界に引き込まれていきます。

演劇的なおもしろさがあります。

立川志の輔さんは若い頃、劇団で身を立てようと志していたことがあり、その頃の演劇の下地が生きている、と本人もおっしゃっています。

 

落語では、複数の登場人物が出てきますが、声色の使い分けで人物の演じ分けもわかりやすくて楽しめました。

人間のドロドロした部分やブラックな部分なども、ジョークに昇華させてサラリと表現するあたりも小気味良いです。

立川志の輔の世界観に人柄がにじむ!

立川志の輔さんの落語は、セットのない舞台に江戸の町や長屋の風景が見えたりします。

落語は想像力で聴くものとは言われますが、脳内にバーチャルな世界を作り出してくれるのは、立川志の輔さんの語り口がなせる技でしょう。

聴いている人それぞれが違う風景を脳内で見ているのですから、そう考えると不思議な芸能ですね、落語って。

 

落語家とは、言葉と身振り手振りで噺(はなし)を伝えるのですから、表情や声、人柄が一緒になってひとつの世界観を舞台に形成します。

能や狂言と少し違うなと思う点は、人柄がそのままダイレクトに伝わってくるところです。

 

なぜなのか?

登場人物になりきっているときは一人称の視点ですが、全体を包括する三人称の視点に、人柄がにじみ出るからだと、わたしは思います。

立川志の輔さんの温厚で厚みのある人柄が、落語の世界観を作り上げていました。

立川志の輔は落語家としては異色の経歴!

立川志の輔
広告マン時代の立川志の輔 ※出典 テレビ朝日『徹子の部屋』2021.11.9

遅咲きの落語家、立川志の輔さんは、回り道してやりたいことに行き着いたと語ります。

 

落語に傾倒した大学時代、卒業後は演劇の世界へも足を踏み入れました。

しかし、俳優で稼げるあてもなく将来に迷っていたとき、飲み屋で知り合った人から広告業界に誘われました。

世をときめく糸井重里さんのコピーの手法などを目の当たりにして、表現すること、作り上げることは楽しかったし刺激的だったと語ります。

ディレクターとしてCM制作にも携わりました。

しかし、一方でどこかで落語に対する思いも捨てきれなかったのだと気づきます。

俳優、広告、クリエイティブな世界を経験して、人生の転機を自ら切り開きます。

広告会社を退職して、落語家になると腹を決め、立川談志さんに弟子入りしました。

30歳までに何者かになるんだという信念を持って。

 

立川志の輔と立川談志
立川談志さんに弟子入りした立川志の輔 ※出典 テレビ朝日『徹子の部屋』2021.11.9

初めから落語家を目指したわけではなく、回り道して導かれたということでしょう。

だれもが揺るぎない人生の目標を持っている人ばかりではありません。

経験する中で目標が変わったり、進む方向を軌道修正することは、ごくふつうのことです。

自分の心に素直になったら、やりたいことがわかった。

経験はすべて、落語家の仕事に生きていると立川志の輔さんは話しています。

 

無駄な経験なんてないんですね。

経験は蓄積されて熟成され、発酵して、また別の分野でアウトプットされます。

目の前のことを一生懸命やってきたから今の立川志の輔さんの活躍があるのでしょう。

立川志の輔の新作落語「こぶとり爺さん」は笑える!

こぶとり爺さんは、おなじみ昔ばなしを元ネタに、こぶとり爺さんの教訓を深堀りするお話です。

登場人物で1人目に出てくるのが正直者のお爺さん、こぶがあります。

2人目に出てくるのは意地悪なお爺さん、こぶがあります。

正直者のお爺さんは山に出かけ、鬼の宴会で踊りを披露すると鬼はたいそう喜び、明日も踊りを見せにきてほしい。

ついてはこぶを預かっておくと言って鬼にこぶをとられます

正直者のお爺さんは、邪魔なこぶをとってもらって喜び勇んで家に帰ります。

 

隣に住む意地悪なお爺さんが正直者のお爺さんのこぶがなくなっているのを聞き、自分も同じようにと山へ出かけていきます。

鬼の宴会が始まり、踊りの輪の中に入って踊りを披露します。

ところが、鬼たちはお爺さんの踊りがあまりに下手なため怒ってしまい、こぶを返すといってほっぺたにつけられます。

意地悪なお爺さんはこぶがふたつになってしまいました。

 

さて、意地悪なお爺さんはどんな悪いことをしたのでしょう?

踊りが下手なのが悪いこと?

こぶとり爺さんの教訓って何?

こんなお話です。

 

文字に書いてしまえば、おかしくも面白くもないんですが、立川志の輔さんが落語でやるとめっちゃ笑えます。

おかしすぎて、涙が出ます。

ぜひ見る機会があれば、生で見て笑ってください。

笑いは人間に与えられた能力です。

 

いやぁ〜

立川志の輔さん、いい歳の重ね方、してはりますなぁ

ステキです。

これからも応援しています。

 

最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!