能舞台は屋内にあるのに屋根がついていたり、松が描かれていたりと、驚くしかけがたくさんあります。
能舞台には、声がよく響くよう、床下にあるものが仕込まれています。
それが床下に置かれた甕(かめ)。
この記事では、能舞台の床下にしかけられたかめの効果についてお伝えします。
能舞台の床下の甕(かめ)を模型で確認
能・狂言の上演ではマイクはいっさい使いません。
能楽師も、さらに狂言師もよく響く大きな声を出しますが、能舞台にも声をより響かせる工夫がされています。
その工夫とは、床下に甕(かめ)が埋められているのです。
かめの空洞に音が集まって、より大きく響かせる効果をねらうとともに、余計な周波数の音を吸収する効果もあります。
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模型で確認、床下の甕(かめ)
実際に能楽堂や能舞台の床下を見学するのは難しいので、模型で確認してみました。
模型は江戸時代、加賀百万石を治めた前田家が手厚く保護した金澤能楽堂です。
かめは、主役・脇役・囃子方・地謡、それぞれの場所に埋められています。
全部で11個と結構な数が埋まっています。
甕(かめ)は石川県珠洲市(すずし)で昔から焼かれていた珠洲焼き(すずやき)です。
なるほど、かめで音響効果を高めるとは昔の人の知恵はすばらしいですね!
他にも能舞台にはトリビアが多くあります。
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さらに、能舞台にはめでたさの象徴、松竹梅も揃っているのです。
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