【島流しの流刑小屋が日本で唯一残る】加賀藩の流刑地・五箇山

五箇山は1000メートル級の高い山々に囲まれた山深いところで、昔から交通が不便な場所でした。

そのため陸の孤島と呼ばれ、江戸時代には加賀藩の流刑地(るけいち)として罪を犯した人を送り込んでいた歴史があります。

この記事では、世界遺産の五箇山合掌造り集落からほど近い場所にある流刑小屋(るけいごや)と見どころについてお伝えします。

五箇山は加賀藩の流刑地、陸の孤島と呼ばれた秘境に流刑小屋が今も残る

日本で唯一残る「流刑小屋」。

加賀百万石の前田家が治めていた加賀藩で、政治で不正をしたお侍(さむらい)や重い罪を犯した武士などは島流しにされました。

流刑小屋に登る階段
流刑小屋に登る階段

島流しにすることを刑に流すと書いて「流刑(るけい)」といいます。

五箇山は加賀藩の政治の中心地であった金沢から遠く離れた山深い場所で、罪人を追放するのに都合がよかったのです。

五箇山は特に思い罪を犯した罪人の流刑地でした。

他にも、能登半島や能登島も加賀藩の流刑地でした。

五箇山の流刑小屋
五箇山の流刑小屋

流刑小屋は、粗末な茅葺きの建物です。

内部は、3畳くらいの板の間、冬でも暖房がありませんでした。

五箇山の流刑小屋
五箇山の流刑小屋

 

中には、お侍の等身大の人形が板机を前にじっと後悔する様子で座っています。

死ぬまで閉じ込められて過ごすしかない

やるせない、どうしようもない
おさむらいさんの心の中を察すると、くやしさと悲しみと後悔でいっぱいでしょう。

 

生きているのか死んでいるのか、もはや考えることもやめてしまいたい。

そんな気持ちだったのではないでしょうか。

悲しい歴史の舞台だった五箇山、「流刑地」「秘境」そんなことばが当てはまる現存する歴史の資料です。

深い谷を流れる庄川、高低差でゾクゾクするスケール感!

五箇山を流れる庄川は、岐阜県の白川郷から五箇山に沿って流れ富山湾へと注ぐ川です。

夏の庄川
夏の庄川湯出島橋から見た新緑の庄川
夏の庄川湯出島橋から見た紅葉の庄川
夏の庄川湯出島橋から見た紅葉の庄川

庄川の鮎は有名で、スケールの大きな流れに四季折々の流域の風景は絵のような美しさです。

見てください、この高低差!

湯出島橋
湯出島橋 向こうに流刑小屋が見える
湯出島橋
湯出島橋

深い谷を流れる庄川の流れに、ゾクゾクしてしまいます。

手付かずの自然が残る五箇山、ステキなところです。

五箇山の観光どこ行く?おすすめは村上家

村上家はその昔、加賀藩の鉄砲の火薬作りと養蚕で財を成した家です。

国指定重要文化財・村上家
国指定重要文化財・村上家

囲炉裏を囲んで当主の説明を聞くことができます。

当時、最盛期で使用人含め、40人以上の人がここで生活していた。

財を成したと言っても、このあたりはもともと貧しい村だったので、やりくりしながらのつつましい暮らしだった。

当主夫婦は奥の間、長男夫婦はその隣、次男夫婦は中二階、それぞれの部屋があり、冬の暖房はいろりだけ。

家族総出で、家内工業(養蚕・火薬作り)に励んでいた。

高度成長期になって、外に仕事に行くようになって家族や家のあり方も変わっていった。

村上家当主のお話より抜粋

予約しておけば、有料でこきりこ踊りを見ることもできます。

村上家の当主
村上家の当主 手に持っているのはこきりこ踊りで使うささら

この日はリクエストに応えてこきりこで使うささらを「シャンシャン」と鳴らしてくださいました。

ささらのモニュメント
ささらのモニュメント

前を通る道には、ささらのモニュメントが!

こういうの好きです、昭和っぽくて!

 

世界遺産の五箇山菅沼合掌造り集落へは車で7分ほどです。

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手つかずの自然が残る五箇山へぜひ、お出かけください。

 

最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!