上司からの無理難題
先輩や同僚の理不尽な言動に神経すり減らし、恋人とはこのところしっくりこない。
仕事や恋、人生に悩んだとき、疲れたとき、自分を見つめ直して気力が湧いてくる映画をご紹介します。
人生に悩んだ時におすすめの映画、『阪急電車』
片道15分の電車の中で繰り広げられる、乗客同士の心温まるエピソードを描いた群像劇（オムニバス）。
結婚を目前に恋人を寝取られた主人公の翔子＝中谷美紀は、当てつけに白いドレスを着て元恋人の結婚式に乗り込みます。
その帰り、乗り込んだ電車で悔しさがこみ上げてきます。
車内に乗り合わせていた老婦人は、その様子を見てただごとではないと察し、次の「小林駅」で降りるようさとします。
「つらいときには思いっきり泣きなさい」
老婦人に励まされ、号泣して感情を解放した翔子。
泣くとモヤモヤが吹っ飛んで心が軽くなります。
仕事も辞めて引っ越した主人公は、過去を捨てて新しく生き直す決心をします。
人に話を聞いてもらうだけで、心がスーッとラクになった経験はありませんか。
女性にとって「共感」は心の安定を保つのに重要なポイントです。
共感してくれる人がいるだけで、折れた心が元どおりになり前に進む元気が湧いてきます。
泣いて捨てた後には、清々しい気分で人生を切りひらいていけるはず、そんな希望に満ちています。
ブレイクする前の無名時代の有村架純さんも出演しています。初々しい表情がフレッシュです！
まだ幼かった芦田愛菜さんも出演しています。
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個人的にも阪急電車には思い入れがあり、通勤でいつも使っていました。
落ち着きのあるあずき色（マルーンカラーという）の車体、シートのオリーブグリーンと木目調の内装がレトロな雰囲気。
わたしがいつも利用していたのは大阪梅田と京都河原町を結ぶ京都線でした。
映画に登場するのは今津線、宝塚から西宮北口を結ぶ路線です。
人生に疲れた時におすすめの映画、『日日是好日（にちにちこれこうじつ）』
大学生の典子は、母親のすすめでお茶を習い始めます。
型を優先するお茶にきゅうくつさを感じながらも、毎週おけいこを続けていました。
就職への焦り、恋人との破談、突然の父親の死別、
つらい経験を乗り越えた昼下がりのおけいこの時間、
屋根を叩きつける雨音を聴きながら、いつしか雨と体が一体になったかのようなさっぱりした気持ちを覚えます。
ずっとわからなかったことが、時間をかけて体でわかった瞬間でした。
やりたいことが見つからなくても、焦らなくても大丈夫
無理に何かを見つけようとしなくてもいい
そんなメッセージが胸を打ちます。
静止画のような映像表現、じんわりと心にしみる余韻が残ります。
慌ただしい毎日に追われて心の余裕を失ってしまったときにおすすめです。
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人生に悩んだ時におすすめの映画、『海街diary』
恋人を作って家出した父の訃報（ふほう）が届き、腹違い（はらちがい）の妹と一緒に暮らすことになった四姉妹の物語。
両親が家出したあとの鎌倉の古い家で、しっかりものの長女・幸（さち）＝綾瀬はるかは、妹たちの面倒を見ながら家を守っていました。
仕事も恋も一生懸命で、生真面目で冗談が通じない堅物（かたぶつ）
ある日恋人から海外転勤についてきてほしいと言われるのですが・・・
美しい鎌倉の四季に心が洗われます。
梅雨の雨に咲く色鮮やかなアジサイ、梅の実のたおやかさ。
降るような蝉しぐれ、季節感がスクリーンからあふれんばかりに押し寄せてきます。
むせるような濃い緑、寄せては返す浜辺
食のシーンが多いのも特徴！
姉妹で一緒に作る夏のカレーは、ちくわ入りのちくわカレー
しらすトーストは亡き父との思い出の味
風吹ジュン演じるおかみさんが切り盛りする食堂の、旬のアジフライ
初夏から夏へと移り変わる鎌倉の景色と主人公の心情がリンクして、まばゆいばかりの光が印象的です！
ある選択をすることになる長女・幸（さち）。
余韻を残すエンディングも印象的です。
とにかく全編を通して、映像の美しさが際立つ作品です。
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明日からまた、がんばるで〜という気力がわいてくるはずですから。
最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます！