長瀬智也最後のドラマ「俺の家の話」小ネタが満載!面白い!笑いは細部に宿る!

俺の家の話TBSドラマは、介護と相続をめぐる家族の問題を描くホームドラマ。

現代社会が抱えるシリアスなテーマを宮藤官九郎さんの脚本力で、笑いあり、涙あり、ホロリとさせられるドラマに仕上がっています。

小ネタが効いていて笑えるのも、このドラマの魅力です。

この記事は、長瀬智也さん芸能界引退前の最後の出演となった「俺の家の話」での小ネタについて書いています。

俺の家の話、設定がぶっとんでいる!

能楽の家元に生まれた長男がプロレスラーとして活躍している、という設定にぶっとび!

そんなぶっとび主人公、能楽一家の長男でプロレスラー役は、長瀬智也さんです。

しかし、一見共通点がないような能楽とプロレスラーですが

面=マスクをかぶることに加えて

体幹(たいかん)というキーワードがあることが、ドラマ中で示唆(しさ)されました。

細部を固めた上での設定だったのですね!

寿三郎が介護職員を恋人にするというのも、ありそうでない話。

俺の家の話、キャストが濃い!癖ありすぎ!

長男の観山寿一に、TOKIOの長瀬智也さん。

このドラマがテレビ出演最後の作品になるのですね!

舞の夫に、お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さん。

長田(おさだ)という苗字なのですが、ラーメン店経営&ラッパーとして活躍しているという設定

役名が O.S.D(オー・エス・ディー)

珠緒
役名面白すぎや〜
ラッパーの乗りで、神出鬼没する登場のしかたがほんまに笑えます。

俺の家の話、面白ポイントはここ!

ところどころにしかけられた面白ポイントが笑えます!

 

ドラマ:二十七世観山流宗家 は 実際:二十六世観世流宗家 「山」と「世」の一字違い!
ドラマ:あつまれやすらぎの森  実際:あつまれどうぶつの森
ブリザード寿が登場するときのBGMはユーミンの曲「BLIZZARD」
スーパー世阿弥マシンって、その筋の人には「能楽」のことって気づかれるやん、絶対!
能面をかけて登場するんも、バレバレやし
しかも、コスチュームには世阿弥の説いた「初心」の文字が!
スーパー世阿弥マシン
スーパー世阿弥マシンが着ているコスチュームにはのは世阿弥の言葉「初心」が! ※出典 TBS『俺の家の話』
元プロレスラーの長州力さんが「本人役」で出演している!
第6話で、阿部サダヲがスーパー銭湯回りをしている四流歌手の役で出演。グループ名は「純烈」のもじりで 潤 沢(潤 ハンカクスペース沢)なんとも昭和感漂うグループ名!
潤 沢の持ち歌のタイトルが『秘すれば花』。 世阿弥が能の心得をまとめた著書『風姿花伝』にある言葉。意味は、何でも言葉に出してしまうな、大切な思いは心にしまっておくことで花になる、といった意味。
持ち歌の作詞が なかにし札(ふだ)なかにし礼のパロディであることはいうまでもありません。
作曲は 筒美洋平 こちらはわりかしフツーですね!  正:筒美京平
珠緒
老眼のわたし
テレビに映った作詞者の名前がなんか「礼(れい)」と突き出てるとこが違うなぁ・・・?
テレビに近づいてよう見たら「札(ふだ)」やったというオチが(汗)
阿部サダヲ率いるスーパー銭湯ドサ周りグループの「潤沢」メンバーが交通渋滞で会場入りできなくなったため急きょ、能楽一家の寿一(長瀬智也)、寿限無(桐谷健太)、踊介(永山絢斗)が衣装を着て舞台出演! 熱唱するシーンは、TOKIOの長瀬さんとして見てしまった〜❤️❤️

俺の家の話、長瀬智也さんの暑苦しい演技が最高!

このドラマのいちばんの見どころは、長男・寿一を演じる長瀬智也さんの熱い演技だと思います。

もう画面全体からドラマにかける意気込みがビンビン伝わってきます〜

体造りからもうそれは入れ込みようがプロです。

プロレスラーに見えます!

ワイルドで暑苦しい男

しかし家族思いで優しい、長瀬さんの人間味あふれる演技に引き込まれます。

俺の家の話、回想シーンの新作能が面白い!

ところどころにさしはさまれる新作能が秀悦です!

しかも、新作能は回想シーンで登場するので、過去の話を題材にする能の性質とも合っています。

違和感がありません。

さくらの家の事情を描いた「私の家の話」では、さくらの母親の男運のなさが暴露され、さくらがお金に執着する理由が明らかになりました。
寿限無が寿三郎の子だと明らかになったのも、新作能「寿限無之落前」でした。寿三郎の妻が里帰り出産中、女中と深い仲になってできたのが寿限無でした。

俺の家の話、細部にも手を抜かない作り込み!

長女の舞(江口のりこ)が勤務する進学塾が、能のイベントに協賛することになった。ひねりの効いたタイトルが笑える!                      「YES(イエス)子どもだって能(NO)」
さんたまプロレスのチラシに「人間酷宝」プロレスラーは体を酷使しますからね〜とプロレスファンの寿三郎(西田敏行)が伏線をはっていた
スーパ世阿弥マシンの試合チラシ
スーパ世阿弥マシンの試合チラシ、「人間国宝」をもじった「人間酷宝」しかも、最狂! ※出典 TBS『俺の家の話』
元妻役の平岩紙との関係を例えた寿一(長瀬智也)の心情、夫婦をグループに例えると、活動休止解散くらい違う。TOKIOの長瀬智也という個人とも重なって、しみじみきた
観山家の玄関にはさりげなく「能面」の額がかけてある
「次のフェーズに入ってるんだわ、うちら」妹の舞が発したフェーズの語句。「フェーズ??」レスラーの寿一(長瀬智也)にとって耳慣れないビジネス用語。「段階だよ、段階!この言葉使ってみたかったんだよ!」と返す舞(江口のりこ)

リンクと、シャレと、ハートにあふれた俺の家の話、目が離せません〜〜

「俺の家の話」ついに能楽師を主役に据えたドラマが始まりました。家元のくらしや、能楽堂のシーンなど、能の要素たっぷりなので、そこにも注目して見ていきたいです。能楽指導は観世流シテ方の能楽師です。宝生流の能楽堂も登場します。

合わせて読みたい

「俺の家の話」は能楽師の家元を舞台にしたホームドラマ。2021年3月26日で最終回でした。ドラマは終了しましたが、長瀬智也さん最後の出演作、有終の美を飾るドラマになりましたね〜この記事では、ドラマに登場した能楽の流派[…]

能舞台の松

俺の家の話、いよいよ最終回です。遺産相続や次期宗家など、気になる結末を予想しちゃいます〜能の演目『隅田川』がキーポイントになる予感!15分延長しての拡大版、お見逃しなく〜

合わせて読みたい

2021年3月26日(金曜日)の最終回で、とうとう『俺の家の話』が終わりました〜〜予想していた結末とはかけ離れた予想外の結末に、まだ衝撃が収まりません!!!クドカンの脚本はときどき暴走しますが、まさに!!寿一ロスまだ[…]

俺の家の話最終回
能楽師は歌舞伎俳優のようにテレビでお目にかかれる機会が少ないので、なじみが少ないかもしれません。そやけど、能楽師にはイケメンの人が多いんですよ。能面の下に隠れたイケメン素顔をたっぷりとご紹介します〜〜

合わせて読みたい

能楽師は歌舞伎俳優のようにテレビでお目にかかれる機会が少ないので、なじみが少ないかもしれません。そやけど、能楽師にはイケメンの人が多いんですよ。能面をかけはると、甘いマスクは能面の下。ちょっともったいないんですけどね[…]

能舞台

 

能と狂言の役者をあわせて能楽師とよびます。能楽師で有名なのは野村萬斎さんがまず思いつきますね。茂山宗彦、逸平兄弟はテレビにも出演しています。名門観世流の観世清和さんや、宝生流能楽師の宝生和英さんもご紹介します。

合わせて読みたい

能と狂言の役者さんをあわせて能楽師とよびます。能楽師で有名な役者さんといえば、野村萬斎さんがまず思いつきますね。野村萬斎さんは狂言方(狂言を専門とすること)で、最近では「狂言師」という呼び方もします。能を専門とする役[…]

能舞台

 

ちょっと珍しい名前ですが、名前を知らなくても顔を見たらあ、この人ねってなる女優さんです。「色の白いは七難隠す」とことわざにもありますが平岩紙さんに七難がなくとも、あの白さは堂々たる長所だと思います。

合わせて読みたい

平岩紙さん。ちょっと珍しい名前ですが、名前を知らなくても顔を見たらあ、この人ねってなる女優さんです。 透き通るような色の白さ、どんな役でもこなせる引き出しの多さ、存在感のある女優さんです。この記事で[…]

平岩紙はかわいい?

 

能舞台の正面に座ると、奥に大きな松の絵が目に入ってきます。昔神社で松を前にして舞われていたころの名残りであり、一年中枯れることのない松はめでたさの象徴です。能は神様に捧げる舞であり、松には神様が宿ると考えられています。

合わせて読みたい

能舞台には松が描かれています。能や歌舞伎など日本の伝統芸能の舞台では、松を目にする機会が多いですね。どんな意味があるのかを改めて考えてみると、日本人のものの見方にふれることができます。この記事では、能舞台にある松の意[…]

石川県立能楽堂の能舞台

 

能を大成した世阿弥はチョーイケメンやったそうです!足利義満は美しい世阿弥に心を奪われ、パトロンとなりました。しかし、世阿弥は晩年の悲しい運命に翻弄され・・・

合わせて読みたい

能を大成した世阿弥(ぜあみ)は美少年でした。能のパトロンとなった足利義満は美しい世阿弥(ぜあみ)に心を奪われました。この記事では、世阿弥(ぜあみ)が世に出るまでのいきさつと、功績についてお伝えします。[adcode][…]

竹林

 

細部に宿る笑いと美に感動です〜

最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!