大国主命のご利益は縁結び!出雲大社の御祭神 日本の国を作った神様の素顔!

出雲大社が縁結びの神様だってことは、今では多くの人に知られてます。

では、出雲大社にはどんな神様がおまつりされていて、なぜ縁結びの神様といわれるようになったのでしょうか。

この記事では、出雲大社の大国主命についてお伝えします。

出雲大社の大国主命、弱いものをいたわる心をもった心やさしき神様

出雲大社に祀られている神様は、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。

日本の国造りをおしすすめ、神々が満ちあふれる日本の国を作りました。

大国主大神の有名な神話に、古事記に出てくる「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」があります。

因幡は現在の鳥取県あたりを指します。

このあたりを通りかかった大国主命は、皮をはがれて苦しむ白うさぎを見つけました。

なぜそんな姿になったのかたずねたところ、サメとのケンカで皮をはがされてしまったといいます。

先に通りかかった別の神様の言うとおり、海の水を浴びて砂浜で横になっていたらヒリヒリして痛みがさらにひどくなってきたのだと話します。

先に通りかかった神様とは大国主命の兄たちであり、このあたりに住む美しいと評判の八上比売(やがみひめ)に結婚の申し込みをするために向かっていたのでした。

兄たちが白うさぎをからかったことを知った大国主命は、痛がっている白うさぎに、真水で体を洗ってガマの花の上でゆっくり休めばよくなると教えたということです。

大国主命は美しい姫と結婚したが、つかの間の幸せの果てに逃亡を余儀なくされ

傷がすっかりよくなった白うさぎは、自分を助けてくれた大神主命へのお礼として、美しい八上比売(やがみひめ)が大神主命との結婚を望んでいるという予言をしました。

果たしてそのとおりになり、八上比売は大国主大神の兄たちの求婚を断り、大国主命と結婚しました。

しかし、兄たちは嫉妬(しっと)に狂って大国主大神の命を狙い、大国主命は二度も殺されてしまいます。

大国主命はそれでも生き返り母の手助けで、兄たちと妻の八上比売から逃されるのです。

妻の八上比売(やがみひめ)のことは愛していましたが、ここにいる限り兄たちは自分の命を狙うだろう。

大国主命は、日本の国を作るミッションを持っていましたから、今ここで命を落とすわけにはいかないと、愛する妻から離れ逃亡の旅に出たのです。

イケメンでモテモテの大国主命、全国に多くの内縁の妻を持つ

逃亡先で、大国主命は須勢理毘売(すせりびめ)に一目ぼれしてしまいます。

須勢理毘売の父親は、大国主命が娘にふさわしい男かどうか試します。

ヘビやムカデがうごめく部屋に閉じ込められたり火ぜめにされたりさんざんな目にあいながらも、須勢理毘売の助けで切り抜けることができ結婚の許しを得られたのでした。

須勢理毘売とともに国造りに着手した大国主命ですが、各地を治めるために全国あちこちに出向くことが多くなりました。

人にやさしく、人の苦しみやいたみに共感できる大国主命は、どこへ行っても女性からモテました。

行く先々で女神たちと関係を持ちます。この時代の国治めとは、女神たちが治める土地を女神と関係を持つことによって自分の支配下におくことでした。

国造りを進める中で日本の各地で多くの女性を愛し愛されました。正妻の須勢理毘売以外に何人もの内縁の妻をもち、より一層国造りに励んだそうです。

ピンチのときは人に助けられて、危うい場面を切り抜ける運のよさも持っていました。

天照大御神に国を譲った、国譲りの神話とは?

ついに大国主命が命をかけたプロジェクト国造りは成功し、豊かな国ができあがりました。

そんなとき、天上の高天原(たかまのはら)から天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命令で使者がやってきました。

要求はこうでした「国を譲るように」との命令です。

大国主命は、苦労して築いた国を最終的に息子たちの意見にしたがって天照大御神に譲ることにしました。

国譲りと引き換えに、引退後の暮らしを過ごすための出雲大社を建てることを条件に身を引きました。

それが現在の出雲大社です。

出雲大社の大国主命が縁結びの神様といわれる理由は?

大国主大神は、人にかわいがられる、いわゆる「人たらし」だったのでしょう。

因幡の白うさぎのエピソードにもあるように心やさしい神様だったから、女性にもモテたのでしょう。

大国主命が天照大御神に国譲りをしたとき、今治めている国はこれからはあなたにお任せします。

私は引退して目には見えない安泰(あんたい)を祈ります、と言われたそうです。

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目には見えない安泰(あんたい)とは人々の幸せを願うことであり、そこから縁結びにつながっていったのだと考えられています。

多くの人とつながりや人脈を持った大国主命(おおくにぬしのみこと)が、縁結びの神様としたわれるのもうなずけます。

出雲大社と伊勢神宮との関係とは

出雲大社と伊勢神宮、どちらも日本でとても有名な神社ですが、両者の関係はとても深いのです。

伊勢神宮にまつられている天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、皇室のご先祖様であるといわれています。出雲大社の大国主命が作ったのが日本の国の土台だとすると、土台に家を建て、庭を作り、人を育み、こんにちの日本の国ができたのだといえます。日本の国をこんにちまで守ってくださっているのが、伊勢神宮の天照大御神様です。

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