野村萬斎さんはすごい!凄さの秘密!マルチな才能、高い身体能力!年収もすごい?

野村萬斎さんは狂言師ですが、狂言の範囲にとどまらない幅広いジャンルで活躍中です。

ドラマに映画、子ども向けの教養番組やバラエティまで、第一線で活躍する野村萬斎さん。

この記事では、野村萬斎さんのすごさについて、私が実際に見た舞台や公演の感想もおりまぜながらお伝えします。

野村萬斎さんどんな人?すごさはどこからくる?

野村萬斎さんは、江戸時代から続く狂言の名家に生まれました。

子どもの頃から、父である野村万作さんに稽古(けいこ)をつけてもらいながら、いつかは狂言師の道を歩むことを子どもながらに意識して育ちました。

しかし、父親で師匠である野村万作さんから「家を継ぐ」ことについて、強要されたことはなかったといいます。

それでも、狂言の家柄に生まれたことへの葛藤はありました。

そんな野村萬斎さんの狂言が、日本映画の巨匠・黒澤明さんの目に留まります。

映画『乱』へのオファーがあったのです。

狂言の基礎があっての異分野への挑戦。

狂言の可能性を感じました。

 

野村萬斎さんは20代でイギリス留学の経験があります。

外の世界を知り、外から日本を見ることで視野を広めました。

海外で誰も自分のことを知らない環境に身を置き、自分を客観的に見つめることができたと話しています。

 

経験を昇華させ、芸に落とし込む才能はさすがです。

好奇心旺盛で挑戦する人だから、経験が芸に生きるのですね!

野村萬斎さんのすごさ、好奇心旺盛でチャレンジャー

能・羽衣 ※出典 NHK Eテレ『にほんごであそぼ』能・羽衣 ※出典 NHK Eテレ『にほんごであそぼ』
能・羽衣 語りは能村萬斎氏 ※出典 NHK Eテレ『にほんごであそぼ』

野村萬斎さんは伝統芸能である狂言を舞う能楽師(狂言師)でありながら、映画やテレビ、新作能などにも精力的に活動されています。

狂言という枠組みにとらわれず、表現の幅を広げています。

日本語の美しさを子どもにもわかりやすく伝える番組、にほんごであそぼには20年以上の長きにわたって出演しています。

狂言師としての型を応用させたユニークな所作で、映像の世界でも楽しませてくれます。

 

能楽師はこうあらなければならない

能楽師は能楽師らしく、といった固定観念にとらわれず

挑戦し続けることが、野村萬斎さんの芸の幅を広げ、奥行きのあるものにしているのだと思います。

 

野村萬斎さん監修の新作能「白雪姫」は、西洋の童話がこんなにも能にぴったりはまるのか!と新鮮な感動を受けました。

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人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボ企画、能狂言鬼滅の刃もまた、興味深い企画です。

能狂言という伝統芸能と対局にあろうと思われるアニメを、能狂言化するという発想はおそらく、温故知新(おんこちしん)ともいえます。

このように野村萬斎さんは、組み合わせて新しいものを生み出す能力に長けていると思います。

料理(芸能の組み合わせ)がひじょうにうまいという印象を持ちますね。

応用がきくといいますか、応用力がずば抜けていると思います。

 

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野村萬斎はすごい!人を楽しませるための努力を惜しまない

野村萬斎さんの舞台には、期待を裏切られるしかけが隠されています。

もちろん、良い意味での。

野村萬斎さんの舞台を一度でも見たことのある人なら、ハリのある声や思いもかけない愉快な演出

してやられた〜と感動をおぼえた人もいるでしょう。

役になりきってイキイキと楽しそうに演じられる姿に、みているこちらまで楽しい気分になります。

人を楽しませるには自分が楽しむこと、

どんな芸術でもそうですが、自分が楽しんで取り組んではじめて人を感動させたり笑わせたりできるのです。

 

野村萬斎さんの人を楽しませるサービス精神に、プロのエンターティナーとしてのプライドを感じます。

一期一会の舞台、どうやったら見に来てくれる人に楽しんでもらえるか、

企画を練って、予想外の舞台を演出してくれる萬斎さんに、プロ意識を見ます。

 

いつも人を楽しませることを考える野村萬斎さん。

でも、それをお客さんにさとられてはいけない、あくまでさりげなく、でも喜んでもらえるように。

予期しない演出は、さりげなさと大胆さのバランスが大事、これを「秘すれば花」といい、期待を越える演出やしかけにハッとさせられることをいいます。

いわば、「秘すれば花」はサプライズのようなものです。

 

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花

 

チラリズムのように、さりげなく、あっ!!っていうくらい控えめに、観客に花を見せることが「秘すれば花」です。

野村萬斎さんの舞台はいつでも、「秘すれば花」が感じられるから、飽きません。

 

野村萬斎さんとゆかりが深い金沢公演でも、秘すれば花を見せてくれました。

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野村萬斎さんの身体能力がすごい!

『翁』※出典 BS日テレ『祈りのかたち 皇居外苑特別公演』
『翁』狂言の三番叟 田の神を演じるのは、野村萬斎氏  陰陽師をほうふつとさせるジャンプ力!ちなみに右端は野村萬斎さんの息子、野村裕基さん ※出典 BS日テレ『祈りのかたち  皇居外苑特別公演』

能狂言でおめでたいときに上演される「翁(おきな)」での翁役。

翁がジャンプするのですが、そのジャンプ力が半端なくすごい!

助走なしで、この高さまで飛べるって、50代半ばですごい身体能力ですよね!

神がかっているようにも見えますよ。

神様にささげる神聖な演目だけに。

野村萬斎の年収がすごい!

能楽師の域を超えて、俳優としても活躍する野村萬斎さん

映画やテレビにもひっぱりだこです。

本業である狂言師の他に俳優、講演、マネージメントなど幅広い芸能活動を展開している野村萬斎さん。

最近ではテレビCMでも見る機会が多くなりました。

年収もさぞかしすごいことになっていると想像にかたくありません。

一般に能楽師の年収が、300〜500万円くらいだとして、テレビや映画、メディア出演料をプラスすると、2,000万円はゆうに越え、5,000万円、いえ1億に届くかもしれませんね!

 

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野村萬斎の親としての器の大きさがすごい!

以前、息子の野村裕基さんとバラエティに出演されていたときのこと。

意外にも家庭人な一面が透けて見えました。

トーク番組って、「素」が垣間見えますね!

 

息子の野村裕基さんが、ネットゲームに夢中になって課金が積み重なり、クレジットカードに数十万円の請求がきたときには、もうびっくり!!!

現代の親がよく経験する子どものゲーム課金問題は、

伝統芸能の名家でも一般家庭と同じような俗な問題があるんだな〜と、妙に親近感をおぼえました。

 

野村萬斎さんの長男、野村裕基さんについては、こちらに詳しくまとめています↓

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野村裕基は野村萬斎の息子で狂言師

 

親とてむかしは子ども。

自分も来た道、大なり小なり誰しも通ってきた道。

野村萬斎さんが息子の野村裕基さんを見るまなざしには、親として大きな愛が感じられました。

 

野村裕基さんは2022年現在、大学4回生、実家を出て一人暮らし。

自立の訓練中だそうです。

そのあたりにも、野村萬斎さんのおおらかな親の愛が感じられました。

 

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最後まで読んでくれはって、ほんまにおおきに〜〜ありがとうございます!